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書棚から
これは、私が過去に読んだたくさんの本の中からたまたま12冊を選んで単に列挙してみたくなっただけですね。決してオススメなんかではありません。共感も期待していません。
書評でもありません、ただ、読んだ本によってパーソナリティの枠が作られる助けになるとすれば、この本たちによって私の何パーセントかは形作られたと思うのです。紹介する順番は特に意味はありません。本の解説は全て写真の下です。 ![]() ヨーロッパ退屈日記ってタイトルにまず目を惹かれますが、これは山口瞳さんが名づけたそうですね。 伊丹十三がまだ二十代で書いたエッセイ集。有り余る才能と人生に対する真摯な態度。細やかな心遣いと時に倣岸ともいえる主義主張。その全てが初めて読んでから30年間私の心を捉え続けています。何ゆえに彼が人生の幕を自分で引いたのかは私の理解の及ばぬところです。 ![]() 暴走族から左翼、右翼、そしてリンチ殺人まで犯すに至った端正な顔を持つクラシック音楽好きな永遠の文学青年の獄中に於ける生活の描写は荒削りではあるがまさに鬼気迫るものです。あんなにも待ち望んだ釈放を手にして数年後に彼も自ら死を選ぶ程、人生には意味を見出せないものなのだろうか。同年代の私はどれだけ彼を理解できるのだろうか? ![]() 一転してこの本は航空学の重鎮である老教授が主に乗り物に関わる機械と技術、工業デザインを一刀両断。欧州偏重ではありますが知識と良識に裏打ちされた頑固さが小気味良いです。 他に「ドイツ道具の旅」など欧州旅行エッセイも素晴らしいです。実は私、他人に受け売り、いっぱいしています。 ![]() この著者は有名人と言ってもいいですね。路上観察老人力芸術家であって逮捕暦まである人生の達人。物凄い辞書の本です。説明はしません。私の笑いのツボをくすぐること落語やVOW以上です。図書館で読むと苦しくなります。 ![]() これは衝撃の書です。立ち読みしてはいけません、購入すべし。世界の被差別民を食事から鮮やかに描き出し、あからさまな問題意識無しに差別を語れる筆力に驚かされます。この本は一読を薦めます。さっそく”かすうどん”出す店探して食べました。ウマ- ![]() 若き日本人にして戦争のプロである著者。平和ボケの祖国よりも銃弾の飛ぶ極限状態と酒を浴びる休暇を其の住処とするのは何故か、傭兵とは何か?現代のサムライの言葉は想像以上に心にしみます。 ![]() 廃墟の持つ魅力は、以前そこにあった色々な生活や幸せや楽しみや痛み、夢も愛もいろいろな人間の営みがいかに脆弱であったかを思い知らされるからなのかもしれません。文明の死体でもある廃墟。私は好きです。 ![]() 赤瀬川源平氏再度ご登場です。これは言ってみればヨーロッパの写真集ですが、そこは氏のこと、何回見ても飽きない作品と相成りました。癒しでもあります。とにかく見つけたら一度手にとって見て欲しいです。老若男女どなたでも。 ![]() 上記「被差別の食卓」が余りに面白かったので似たジャンルの本を買ってみました。しかし内容は大分落ちます。この方著名人ですが私には文体が類型的なのが致命的と思えます。バングラで残飯レストランに行った話は衝撃的ではありますが、立ち読みで充分かな。 ![]() 欠陥車問題でシボレーコルベアを葬り去った本として有名ですが、自動車好きなら読んでおくべき本の一つに挙げられます。事案は古いが現代にも通用する内容に仕上がっています。60年代の米国でこの本がどんなに衝撃であったかは想像以上でしょう。ラルフ・ネーダーって名前どこかで聞いた事があるかと思いますが、今ではこの著者、大統領選の常連泡沫候補ですね。 ![]() この本はあまりに取り上げられているので入れるの迷ったのですが、やはり入れないわけには行きません。”外務省のラスプーチン”との悪名で有名な異相の情報担当官である著者の獄中生活と検察との丁々発止の攻防の描写には氏の驚くべき記憶力と相まって一旦引き込まれたら我を忘れて読みふけってしまいます。社会政治外交謀略関係の本が好きな人にはこの本は麻薬的でもあります。つい佐藤優という活字があると手に取ってしまいます。 ![]() 警備公安関係の本は数多あるけれどもあえて一冊選んだのがこの一水会顧問の鈴木邦夫氏の著書です。実際に公安警察からマークされていた者しか書けない内容満載で、ある意味実用書のような氏のユーモアも交えた文体も大変興味深いです。その分やや客観性に欠ける嫌いもありますが、それを越えて尚余りある内容でしょう。「伝家の宝刀ころび公防」なんて、この本読むまで知りませんでしたよ。
by Detachment801
| 2007-07-16 02:51
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