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観音開き
ご存知”観音開きのクラウン”ですな、このクルマは戦後日本の復興の証のような存在です。当時の5ナンバー法定枠の1500ccでは、その重そうな車体と相まって現在の感覚では非力の極致ですが、なんたって、18歳ではなく「いつかはクラウン」の始祖ですから、その存在感たるや現代のアスリートやゼロクラなど足元にも及びません。
写真は1955年から販売された初代RS型ですが、ときたま2代目の1900RS20を「初代観音開き」と称する人が存在するのは残念なことです。まぁ同系列ですから似ているのは事実ですが歴史的には別のものですからねぇ。 後姿がずいぶん腰高に見えますが、このクルマ特有のものなのかは不明です。昔の米車でもフォードはどちらかというと後部が上がっていて、シボレーは下がっていると聞いたことがあります。その話をしてくれた年配の方はシボレー贔屓らしく、「フォードはケツ上がりでトラックだ。シボレーは後ろが下がっていてモーターボートの加速のようでカッコいいんだ」と注釈をつけてくれました。私はどちらでもいいと思いましたけどね。 ホイールのリムが赤く塗られているのは当時のおしゃれですね。凝った背広のようで粋な感じです。 ![]() ライセンスプレートが当時のままなのが良いです。東京は地名表示が要らなかったので「5」だけです。古い自動車雑誌に東京登録の車で東北か北海道か忘れましたけど。旅行に行ったら警察官に停められ、偽造ナンバーの嫌疑をかけられた。と言うようなエピソードが載っていたのは時代を感じさせます。だいたいそんな長距離ドライブする人もあまりいなかったのでしょうね。 クラシックカーでは時折見られるこの観音開きドアはショーファーが後席の主人のために開け閉めしやすいように、と読んだ事がありますがあまり納得できません。万が一走行中に開いたらかなり危険ではあるので、英語(俗語か?)では後ろヒンジドアをSUICIDE(自殺)ドアと言うらしいです。余談ですが戦時中の我が国の九四式拳銃は暴発の恐れがある構造のため連合軍からSUICIDE NAMBUとあまり嬉しくない名前をつけられていたようです。 さらに余談ですが観音開きドアでははっきり言ってミニスカの女性が後席に乗り降りするときにはよほど身のこなしに気をつけないと下着が見えちゃいそうです。私は良いと思いますけどね。 米車ではフォードのリンカーンとサンダーバードが1971年くらいまで採用してました。GMでは力道山が大枚はたいて持ち込んだ1957-58キャデのエルドラドブロアムが有名です。
by Detachment801
| 2007-06-23 13:24
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