もう、うんざり。（五輪について）

こんな話題は本当に書きたくない。気分が悪くなるだけですが、無視は黙認と思い、最低限だけは書いておきます。

いったいなぜ、五輪関係者からこんなに暴行や差別事案が出てくるのか？

人類協調の大イベントに携わるスタッフのクリアランスチェックはどうなっているのか？

少なくとも6か月ぐらいは仮採用にして、過去の言動の調査ぐらいはすべきです。

「20年前だから、30年前だから、そんな昔のこと」「単なるいじめだから」「お笑いのネタだから」「もう反省している」「いじめられる方にも問題があるのでは？」そのような発想は全て加害者側の論理です。

学生時代に酷いいじめ（今回の関係記事を読む限りは明らかに凄惨な集団暴行・犯罪ですが、あまりにも悲惨なため再録はしません）を受けたものは一生その傷は癒えません。

ナチスのホロコーストの被害者がどれだけ苦しんで絶命したかも容易に想像できます。

そのような問題ある言動を過去に自ら公表していた、人として問題がある人物（その内容からやはりいくつかのクレームはあったそうです）を五輪担当スタッフとして認めていたということは、組織委員会の責任も重大です。「我々がひとりひとりを選んだわけではない（武藤事務局長）」などというのは詭弁に過ぎない。この中にテロリストが潜入していてもそう言えるのか？
ガバナンスが誤字になっている。深刻な問題だけに気を付けてほしい。

私は何も、清廉潔白でなければ認めないとか、若い時に万引きで逮捕されたらふさわしくないとかそのようなことを言っているわけではなく、差別や虐待などのない世界を目指すイベントに参加する人間に、過去にそれに反するような言動を公表している人を選んでよいのかということ。それに尽きます。

ユダヤ人大虐殺をお笑いで揶揄した小林賢太郎

ひとつ気になるのは小山田いじめ暴行問題の時はのらりくらりと事なきを得ようとしたが、今回のホロコーストに関しては、世界に名だたる「サイモン・ヴィーゼンタール・センター」からの抗議にビビったのか組織委員会は小林賢太郎を直ちに解任したことです。やはり欧米の力のある組織には弱いのだろうと明らかに感じました。
思えば、森喜朗が「女性がいると会議が長くなる」と語ったり、佐々木宏が「女性タレントを豚に見立てる」案をバラされたりしましたが、そのあたりから、実はこの国の持つ社会的弱者に対する潜在的差別感覚や、他人の痛みに想像力に欠ける虐待事案などが、あぶりだされた結果なのではないかと感じて、恐ろしく思っています。