個人的記録：1975-2021 オーデコロン６選

小学校も5-6年生を過ぎる頃になると色気づき、寝癖をMG5やバイタリス、スコアー（注１）などで整えることに興味を持ち始めましたが、オーデコロンとなるとまだ少し時間を要し、高１になってから手にするようにになりました。

最初に気に入ったのは資生堂ブラバスのバスキー。これは通常のブラバスと違い、スパイシーで深みのある飽きない香りで、当時の高校生には比較的人気が高かったのではないかと思います。通常型のブラバスは今も街の化粧品店などで見かけますが、バスキーは見ることがないので、いまネットではそれなりの価格が付いています。

出典：https://aucfree.com/m/items/n458369636

フィフティーズが好きになってからは香りのあるポマードを使うため、オーデコロンは避けていた時期もあります。

そしていまだに忘れられない衝撃を受けたのがカネボウのスカイトレイル。香りとしてはベストと言っても良い。これは今でも購入したい気持ちがあるのですが、もはやコレクターズアイテム的価格です。

米国にこの元祖であるブルー・ストラトス（注２）というものがあり、並行輸入ができるらしいのではありますが、わざわざそこまでして、と思い入手せずにいます。国内で普通の価格で再発されたなら買ってみたいと思います。カネボウはTVCMでテムジン（注３）と言う品を宣伝していて、外国人男性が「オトコラシイタバコノカオリ」と語り、興味はあったのですが結局買っていません。

出典：https://aucfree.com/m/items/t635075903

その後、いろいろとアンテナを伸ばし、興味を持ち入手したのが、米国製のジョバン・ムスクオイル。この香りは、もうそれまでの時代とは違うと感じてとても好きでした。姉妹品にグラスオイルと言うのもありましたが、圧倒的にムスクオイルの方が気に入っていました。擦りガラスのビン、７０年代的な角の丸い字体も魅力的。

出典：https://www.pinterest.jp/pin/58054282673518937/

そのうち、就職するようになると、会社勤めにも合う大人感がする無難なものが欲しくなり、当時大流行の柑橘系コロン、資生堂タクティクスをかなりの間使っていました。

出典：https://www.shiseido.co.jp/sw/products/auth/SWFG070140.seam?online_shohin_ctlg_kbn=2

やはり資生堂のアウスレーゼもよく買いました。アウスレーゼは初期のヘアコンディショナーに水と油のように分離する成分を使っていて目にも楽しかった（注４）しかし、タクティクスや、アウスレーゼは無難すぎて、また買いたいとは思えません。

出典：https://www.shiseido.co.jp/sw/products/auth/SWFG070140.seam?online_shohin_ctlg_kbn=2

そしていろいろ試してみましたが、結局１度しか買わないものがほとんど。

最終的にこの１０年ぐらいはSAMOURAIに落ち着いています。発売当初よりかなり価格もこなれています。一つのオード・トアレでこれほど飽きないものは今のところないので、自分に合っているのだと思っています。

出典：https://www.amazon.co.jp/サムライ-C24-オードトワレ-100mL/dp/B000GT0UH8

徒然なるままに書いてみましたが、もう一度香りを嗅げることがあれば、もっといろいろなことを思い出すかもしれません。

（注１）ライオンから発売されていたチューブ状の透明な整髪料「やわらかーい髪に、スーコーアー」というTVCMだったように記憶しています。https://aucview.aucfan.com/yahoo/n96187118/

（注２）容器の意匠もたしかに似ている。https://www.amazon.co.jp/ブルー·ストラトス-スカイトレイル-オードトワレ-100ml-海外直送品/dp/B01BY76IKS

（注３）当時の定価4000円は高級品。若者向けではなく重厚感を売りにしている雰囲気です。https://aucfree.com/items/303230044
（注４）非常に情報が少なくて勘違いかとも思いましたが、それとわかる画像を見つけました。https://www.fashion-press.net/news/gallery/48605/841257　（左から４番目）