人気ブログランキング | 話題のタグを見る

旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30


7月12日  mauser-m712-schnellfeuer (一部修正あり)

今日は7月12日なので、それにちなんだものというと、まず先にこれが浮かんできます。
けん銃なのに短機関銃のように連射が可能なドイツ製のマウザーM712(昔はモーゼルと呼んでいた)。

英国では発射機能を除去、主要部分に溶接などを施したけん銃が趣味のコレクション用として売られています(注)。このM712は1450ポンド(約22万1200円)と付けられています。https://www.dandbmilitaria.com/deactivated-mauser-m712-schnellfeuer-sn-3878
7月12日  mauser-m712-schnellfeuer (一部修正あり)_f0145372_21372345.jpg

元々は19世紀末の設計のものの改良型なのでクラシカルな形をしていますがそれが大きな魅力です。
私はこの、弾倉が引き金よりも前に位置し、ホウキの柄のようだと評されたグリップ部分が好きなのですが、ある知人は「握りの部分がダサい」と切り捨てるように語り、人間の感覚はさまざまなのだと知らされました、

本体のロワーフレームに追加されたセレクタで単射・全自動連射の切り替えが可能ですが、射撃時の反動など考えると精度などはあまりよくなかったと思われます。そのためか写真などでよく見る木製ホルスター兼ストックが必要になったようです。(この写真はMGC社製モーゼルミリタリーモデルガンの箱の元絵となったと思われる)
7月12日  mauser-m712-schnellfeuer (一部修正あり)_f0145372_06073831.jpg



このモーゼルけん銃は中国大陸で人気があり多く輸入され、上記無可動品は漢字で「徳国製」と打刻があります。同時にさまざまな国でコピー品が作られました。安易なプレス加工ではなく鉄から削り出されたその姿はアンティークとしての風格も満点です。
7月12日  mauser-m712-schnellfeuer (一部修正あり)_f0145372_21535112.jpg

7月12日とは関係ないので多くは述べませんが、全自動連射ができるけん銃は他に旧ソビエト連邦のスチェッキンやオーストリアのグロックG18が有名です。
成功した例では法執行機関向けに1977年に開発された伊・ベレッタ社の3点射ができるM93R自動けん銃があります、実用性は優れていてもこの醜さでは趣味の対象にはなりえない(注:個人の見解です)

写真は東京マルイのトイガンです。https://www.tokyo-marui.co.jp/products/electric/handgun/193
7月12日  mauser-m712-schnellfeuer (一部修正あり)_f0145372_22173785.jpg



(注)日本では小銃、機関銃など、いわゆる長物の類は法に従って海外で無可動加工を行い、輸入されたものは購入可能ですが、けん銃に関しては過去に例はあったものの、模造けん銃に関する厳しい法律があるため、現在は輸入されていません。
無可動加工:シカゴ・レジメンタルス・ブログよりhttp://regimentals.jugem.jp/?eid=2410

by Detachment801 | 2021-07-12 22:26
<< ついに飲食店が自公政権拒否! ニッカポッカとニッカーボッカーズ >>