夜光塗料。

またまたMichaelさんのBlogで思い出したこと。

子供の頃、細いビンからドロドロした夜光塗料を自分で塗りたくり、暗いところで光らせるガイコツの模型が大好きでした。（注１）

まだ小さかった弟はそれを噛んだりしゃぶったりしていたことも覚えています。

ところが、後で知ったことに、昔の夜光塗料にはラジウムなどの放射性物質が使われており、海外で、時計の針にこれを塗る女子工員らが、筆先を舐めて整えたり、塗料に関する知識がないままに扱ったため、病気になるものが多く、問題になっていたことがあると、驚きました。

知らないということは（弟も含めて）怖いですね。

映画「ラジウム・シティ」予告編

3.11の原発事故の時は街中で線量計調査をしている人たちが、ある建物から突然強い放射能を感じ、当該物件を調べると、たしか廃業した街工場で、使われなかった夜光塗料がそのまま残されていたという事案をTVで見たこともあります。

それほどまでに強い放射性物質が使われていたことも驚きですが、昔は「ラジウム」と聞いても温泉ぐらいにしか感じなかったのも事実です。家にあった「チッチッチッチッチッチッ」とせわしない音がする長方形のゼンマイ目覚まし時計も、夜中に目覚めてもそれとわかるぐらい針が光っていたことを思い出しました。

参考画像：https://aucfree.com/items/b381286809　より。

もちろん近年は害のない物質が使われているようですが、時折汚染水の海洋廃棄でニュースになるトリチウムはライフル銃などの夜間照準器には使われています。

参考画像は東京マルイのエアガンです。https://www.tokyo-marui.co.jp/products/electric/standard/4　より。　

米国のM16/AR15ライフル銃用前方夜光照準器、H3と表示があるのは3重水素トリチウムが使われている。丸い部分が緑色に光る。
私は夜光塗料、蓄光塗料の類が好きなのでこの件で色々検索するのは楽しかった。良いインスピレーションを与えていただいたMichaelさんに感謝です。

（注1）ガイコツ模型とこの細いビン入り夜光塗料の画像はまず見つからぬと思っていましたが、このサイトで見ることができました。塗るために爪楊枝のような棒が付いていたことも思い出しました。しかも説明書に「ラジウム」の文字まで！

https://ameblo.jp/plamottawink2019/entry-12506393632.html