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旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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冬虫夏草。

子供の頃見た図鑑に、このような図があり、本当に奇妙な気がして、自分で見つけたいと思った事がありました。
冬虫夏草。_f0145372_06125965.jpg

大人になり、そんなことはすっかり忘れていましたが、たまにTVで、中国の高山地帯、チベット自治区で、これを採取する人たちの番組を見ると、子供の頃図鑑で見たような蝉の幼虫ではなく、4000メートル級の草原に住む蛾の幼虫に寄生するものを集めて高収入を得るという話でした。

また、少し前、伊勢佐木町の「沙県食坊」で冬虫夏草の薬膳スープというのも頂いてみました。けっこう美味しかった。しかし価格が価格なので、薬効が期待できるほど入っているとは思えません。
冬虫夏草。_f0145372_07105002.jpg


今回知りましたが、薬効が期待される冬虫夏草はチベットなど高地のコウモリガの幼虫に寄生するもののみを指すようで、蝉などの幼虫に寄生したものは単に「虫草」と呼ばれているそうです。(コウモリガは日本にも存在しますが、たとえ幼虫が菌に侵されても生息環境が違いすぎて冬虫夏草とは呼べないようです。一番下に画像あり)

あまりに貴重なため、中国でも冬虫夏草の菌を人工的に培養されたものがもはや主流になっているそうです。これに関しても薬効は落ちるようで、東邦大学医学部の田中耕一郎氏は以下のような見解を発表されています。

「本来の冬虫夏草との薬効に差があるように思われる。虫と菌の組み合わせで出来上がった生薬なので、昆虫寄生菌は虫の皮膚の穴にあけて体内に侵入し、相手を支配し、生き延びようとし、一方異物に進入された昆虫は皮膚や免疫機構などあらゆる生体防御機能を駆使し、敵の占領を阻止しようとして、菌の攻撃に対抗して戦い続ける。この寄生菌と昆虫の凌ぎ合の熾烈な生存競争の中で、機能物質が合成されたり、活性化されたりする可能性があるようである」https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/oriental_med/guide/column_food/column20141024.html

この冬虫夏草は、実は癌にも効くということで知人の漢方薬剤師ご夫婦から薦められ、薬液にしたものを昨日から飲み始めています。

「キノコと冬虫夏草の力で 鄒大同 著 片桐平智 監修」より。
冬虫夏草。_f0145372_06160192.jpg


右下のイラストがコウモリガの幼虫に寄生した冬虫夏草。
冬虫夏草。_f0145372_06170969.jpg
10mlととても小さいビンに入っていて、味もわからぬうちに飲み終わってしまいます。(抗がん剤をやめてから補中益気湯と二陳湯は毎日服用中、上記の冬虫夏草は保険適用外なので毎日服用は経済的にちょっとつらい)とりあえず、QOLを維持しながら無理せずなんとか楽しんで暮らしたいと考えています。


目立たぬどこにでもいるような蛾の一種であるコウモリガ。出典:https://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/seibut/bcg/bcg00056.html より。
冬虫夏草。_f0145372_05215128.jpg




by Detachment801 | 2021-07-08 07:11
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