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旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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ハワイアン・リーゼントのこと。(07/02追記あり)

7月になりましたが、なんだか予想外の大雨で冷えています。今日は夏のヘアスタイルの思い出を書いてみます。


映画「アメリカン・グラフィティ」で、最もスタイリッシュだったテリーのハワイアンカット。この役を演じたチャーリー・マーティン・スミスは撮影でこの髪型にさせられて嫌だったそうだ。
ハワイアン・リーゼントのこと。(07/02追記あり)_f0145372_19102910.jpg

所謂ハワイアン・リーゼント(ハワイアンカット)と呼ばれるヘアスタイルを私が初めて見たのは1975年の福生でした。
国道16号、横田基地の前を歩く50歳ぐらいの白人男性のダックテイルスタイルの頂点が角刈りのように平らに刈られていて、「これは格好良い!」と衝撃を受け、目に焼き付けようとしばらく後ろをついて歩いたことを覚えています。

目に焼き付けた45年前のスタイル。当時は50歳ぐらいのジジイと思っていたが、今では私はそれより10歳も上になってしまった。
ハワイアン・リーゼントのこと。(07/02追記あり)_f0145372_19060167.jpg

その後、これをやってみようと思いましたが、後の手入れなど考えると今一つ踏み切れませんでした。そんな時、大きな助けになったのは田無市(現西東京市)にあった「理容シロ」の店主。ちょっと相談したら「えっ?ハワイアン?いいの?いいの?、てっぺん無いんだよ、いいの?久しぶりだなぁ!」と大乗り気!こちらもなんだか嬉しくなり、やってもらいました。
その時、初めて見てから1年以上たっていました。いま、その頃の写真がないのが残念です。


現在は閉店してしまった「理容シロ」ですがGoogle Mapではまだ過去の姿が見られる。
ハワイアン・リーゼントのこと。(07/02追記あり)_f0145372_19084534.jpg

当時はなぜかハワイアンにしたら髪も明るい色に染めるべき、と言う話もあり、学校では「赤く染めたほうが良い」とアドバイスをくれる友人もいましたが、私は染める気はないのでそのまま通しました。
しかし、思ったよりてっぺんが伸びるのが早い!これを保つのは大変だと、やがて断念しました。そうなると、てっぺんがつんつん伸びっぱなしになり普通の長さになるまで、長く感じたものです。

いま、ネットでちょっと画像検索すると、米国では本来和製英語と言われる「リーゼント」と言う言葉ではなく「フラットトップ・ブギー」(注)または単に「フラットトップ」と呼ばれていたらしい。
元々アメリカ人は短髪にする時にフラットトップスタイルを好むので、違和感なく浸透していたことが見て取れます。


出典:https://www.pinterest.jp/pin/84301824248966876/
ハワイアン・リーゼントのこと。(07/02追記あり)_f0145372_19144251.jpg


出典:https://www.vintagehairstyling.com/bobbypinblog/2019/07/mens-vintage-1950s-haircuts-ducktail-tutorial-and-more.html
ハワイアン・リーゼントのこと。(07/02追記あり)_f0145372_19154505.jpg

米国では日本と違って前髪は長くしていない場合も多い。出典:https://www.vintag.es/2019/01/60s-flattops.html
ハワイアン・リーゼントのこと。(07/02追記あり)_f0145372_19293007.jpg

日本でハワイアン・リーゼントと言えばこの人。近年はオシャレルズを率いてオールバックにズートスーツが何より似合う山崎廣明氏ですね。
https://ameblo.jp/yamazaki-hiroaki/entry-12683545993.html より。

ハワイアン・リーゼントのこと。(07/02追記あり)_f0145372_19285436.jpg
ネットなどでよく見るリーゼントの人の写真は怒っているように眉間にシワを寄せていることが多いですが、そうではないほうが好感が持てる気がします。




(追記07/02)4年前、2017年10月25日に亡くなったR&Bの巨星。ファッツ・ドミノ。
彼もまた「Flat Top」のミュージシャンとして知られ、彼が亡くなった時のThe Gardian誌には「thanks to his Flat-Top Haircut」の記述が見られる。
「私の青空」「ブルーベリー・ヒル」などの大ヒットを飛ばしたが、私は彼の初期の「The Fat Man」が一番好きです。このアルバムジャケットは、レイアウトにこだわったためか、写真が裏焼きになっている。
ハワイアン・リーゼントのこと。(07/02追記あり)_f0145372_02342740.jpg



(注)このBoogieなる言葉、1920年代のパイントップ・スミスのピアノ曲「Pinetops Boogie-Woogie」で世に出ましたが、そのアップテンポな繰り返しのフレーズ。本来の性的な意味や悪魔的な響きが魅力的で、黒人音楽の世界からたちまち白人音楽に広がり(人種差別により黒人のレコードを白人は買わない時代)、トミー・ドーシーによるカバー、また、アンドリュー・シスターズの「ブギ・ウギ・ビューグルボーイ」なども大ヒット。
私は70年代のディスコ・ブームの先駆け、クール・アンド・ザ・ギャングの「ジャングル・ブギー」にはしびれました。

日本でも第二次大戦後には笠木シヅ子が「ブギの女王」となったことは有名で、70年代にBoogie-Woogieの妖しいイメージを取り入れた「ダウンタウン・ブギウギバンド」はエルモア・ジェイムスの「シェイク・ユア・マネーメーカー」の日本版「スモーキン・ブギ」で一世を風靡しました。

とにかく「ブギ」と名のつく曲は世界中に枚挙に暇がなく、ここにすべてを載せることはしませんが、曲名に限らずクルマの愛称など、どんなものにも「Boogie」を付けると格好良く感じます。



by Detachment801 | 2021-07-01 19:40
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