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旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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NHK スペシャル 立花隆 「がん 生と死の淵に挑む」

NHK スペシャル 立花隆 「がん 生と死の淵に挑む」_f0145372_05333266.jpg

今朝、再放送視聴。11年前は気にしていなかったので初めて観ました。

ご自身も膀胱がんを患った立花氏が、国内外のがんの先端研究の学者を訪れ、そのシステムを解き明かす試みが非常に興味深いものでした。
海外の学者は、私たちの体が怪我をして傷ついても修復するように免疫細胞ががん細胞を助けていることを突き止め、IPS細胞で有名な山中教授は、IPS細胞の仕組みもがんの増殖と非常に近いものであり、当然ながらそのなかからがん細胞が生まれることもあると説明されていました。

数多くのがん患者の死を見てきた緩和ケアの医師を訪ね、末期がん患者のことを知ると、病気によっていつしか人は自分の死を自然に受け入れていることもわかります。

立花氏は、がん細胞の半分は私たちそのものであり、そのシステムは生命の営みと変わらぬこと、治療のためでもがん細胞を攻撃すれば正常な細胞も壊してしまい、しかも「がん幹細胞」は温存されていて、完全な制圧は難しいことであると語ります。

これは私が、数年に渡りがん治療を受けてきた経験上、非常に共感できることです。

氏自身は副作用が強い抗がん剤治療を行う気がなく、QOLを犠牲にして半年長生きするよりも、死ぬ日までどう生きていくか、を考えているとも語っていました。これこそ今年、やっと私が気づいて、抗がん剤治療を打ち切ったことそのものでした。

放映から11年経ち、放映当時より医学は進歩しています、また、抗がん剤治療がその人に合って、改善された方も多いとも思います。常に様々な意見や考え方があることががん治療でもあると思います。しかし立花氏のこの根本的な考え方はいまも真理と思いました。書籍にもなっていますが、映像でこの番組を見て良かったと思います。


by Detachment801 | 2021-06-30 06:21
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