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「天皇陛下の東京五輪に対する懸念を拝察」西村宮内庁長官の真摯な言葉を、政府は直ちに切り捨てる。
私は日常、皇室報道にはあまり興味がない部類の人間ではありますが、この件は少々驚きました。
天皇の立場と言うものは、政治的な発言は認められていないわけですから、高度に政治的な意味を持つ今回の東京五輪(以下オリパラ)に対して、心配している、懸念がある。と直接発言するわけにはいかないのは当然。 また、宮内庁と言う組織は、万全の上万全を尽くした意見しか表に出てこぬ組織であるのは、政治家、特に政権与党なら知らぬはずはない。 しかしながら、私と同い年の現天皇がごく普通の考えを持ち、ごく普通に世の中の事柄を学んできたならば、今のコロナ禍における政府のオリパラに対する姿勢に懸念を感じることは当然と感じます。日常的に宮内庁職員とこの件について意見交換してきたと考えることも想像に難くない。 そこで、長官と言う重責ある人間からこのような発言が出てくると言うのは咄嗟に思い付いたような言葉ではなく、練りに練られた上で世に出た「拝察」という形を借りた現天皇の意思に他ならない。と私は理解し、高く評価します。 ![]() それを、あろうことか官房長官が一蹴し、総理も追随するなど、言語道断ではないのか? 確かに今の世の中は天皇制ではありません。と言って、国家の象徴としての任務を負い、今回のオリパラも名誉総裁の座についている天皇と、宮内庁長官の言葉をこんなに簡単に一蹴できるものか?これは驚きでしかない。 本当にこれで良いのか、今後の経緯を注目したいと思います。
by Detachment801
| 2021-06-25 15:18
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