ハーリ・ヤーノシュ / ルテナント・キジェ（キージェ中尉）

小学生の頃、1972年に父から貰ったコダーイとプロコフィエフの曲をA/B面に配したLPレコードです。有名な交響曲より民族的な旋律が好みだった私はすぐに気に入りよく聞いていました。

もう50年近くなりますが、いまでも時折無性に聞きたくなり、YouTubeで聞いたりしています。

最初はハンガリーの音楽であるハーリ・ヤーノシュばかり聞いていましたが、後にルテナント・キジェの良さに気が付き、最近はそちらを聞く方が多いです。このLieutenantと言う階級名はかなり使い道が多く、米軍では単なるLieutenantは海軍大尉、また、Lieutenant Colonel（陸空軍、海兵隊中佐）、First Lieutenant（陸空軍、海兵隊中尉）、などのように、階級に付随する呼称としても使われます。Lt.と略します。（Lt.Colは中佐、自衛隊では二左）

当時のLPは保管してあるので、それを載せようと思いましたが、去年の引っ越し以来仕舞い込んでしまって出てこないため、ネットで拾ったジャケット画像です。

当初から最も気に入ったのはハーリ・ヤーノシュの5曲目・間奏曲に、日本の琴のような東洋的な音の楽器が含まれていることでした。YouTubeなど無い時代、後にTVで見たときには見たこともないそのツィンバロンと呼ばれる東欧の楽器の姿と、奏者が独特な形状の二本のバチを軽妙に操る姿に感動したものです。

ツィンバロン演奏が見られる。V. Intermezzo

https://youtu.be/NiFD8tSm3VI?t=996

ツィンバロンについて。

https://www.cimbalom.net/about_cimbalom/

上記記事を書かれた崎村潤子氏の演奏

https://youtu.be/zSv5CvhOEsA

いろいろ検索していて知ったのですが、このツィンバロン。ピアノのような音階が並んでいるわけではなく、１音１音の場所を理解するだけで相当時間がかかるそうです。

結局、クラシック音楽にはあまり馴染むことが無かった私ですが、いまでもこの、ジョージ・セル指揮のアルバムを聴くと、札幌オリンピックの頃の冷たく澄んだ空気が思い出され、引き込まれます。