まだ見ぬハギスに夢は膨らむ。

今から16年前、仏蘭西のシラク大統領（当時）は、ハギスのことを指し「酷い料理を食べる国は信用できない」と英国を揶揄したため英国民は怒ったが、なんと英国のストロー外務大臣（当時）はさすが英国人のセンスで「なるほど、その説はごもっとも」と一段上から返し、沈静化したという。

また、同じころ、米国のジョージW.ブッシュ大統領（当時）も「G8の会合にハギスが出ないように」とジョークを飛ばしたそうだ。

それほどキワモノ料理の代表とされるハギスであるが、もちろんこれを好み愛する英国人がとても多いことは事実である。

世界的に見て、内臓料理は貧しかった人たちにも簡単に手に入る栄養価の高い材料で、日本でも戦後に韓国朝鮮系の料理店から急激に広まったホルモン（捨てるものの意）がその座にあり、現在は全国的になった「かすうどん」に使われる被差別地域でのソウルフード「油かす（素揚げの腸）」も見逃せない。

そのハギスであるが、羊の内臓を細かくミンチにして、玉ねぎ、オートミール、ラードなどと共に塩コショウして羊のハチノス（胃）に詰めて煮込むか蒸すかしたもの、かなり手間のかかる料理のようですが、そのパンパンに膨らんだ様子は、普通の日本人には異様で、外観から拒否する人も多いようです。http://www.29notoyo.co.jp/w_haggis.html

しかし、切り分けて、マッシュポテトと共にスコッチウイスキーをベースにしたソース（そのままウイスキーを振りかける人も多いらしい）などで食べると、案外日本人にも受けが良いらしい。

「ロンドン観光ブログ、美味しいハギスが食べたい」https://blog.his-j.com/london/2017/11/arcade-bar-hagg-b502.html

英国では缶詰が売られているので日本の輸入食材店で買えるかと検索したが、あまり一般的ではないのと、BSE問題以来英国の肉料理は輸入されていないことも多く、残念ながら店頭で見られることは非常に希である。通販では送料が思いのほか高くついてしまい、躊躇してしまいます。

https://www.amazon.co.jp/プレミアム-Grants-Premium-Haggis-並行輸入品/dp/B01FULN8M0

ただし、近年増加したブリティッシュパブのメニューには載せている店があるようで、英国パブが好きな方ならご存じかも知れません。

「東京・スコットランドのソウルフード　ハギスを食べられるお店9選」https://www.travelbook.co.jp/topic/44608

いま、アルコールをやらない私が注目しているのはこのハギスを挟んだホットサンド（トースティ）を路面販売しているDeeney'sという店舗、機会があれば近いうちに是非食べに行ってみたいと思っています。

「ハギスのトースティはDEENEY'S TOKYOで」　https://yukolondon.com/deeneys-tokyo/

他にもこのハギスに関して書かれている方は案外多いのでいくつか載せておきます。

浅野屋洋食店おくさんのブログ　

（リンク切れと思いましたが）私のミスでした）

http://asanoya.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-7486.html

ロンドン帰りのロンドンオタクEmilyの日本やり直し日記

https://ameblo.jp/lovelyquokka/entry-12280257540.html

瑠璃の壺

https://ameblo.jp/malikun01/entry-10777298701.html

世界の食べ物用語辞典

https://world-food.info/Haggis

少し前に、知人から伝え聞いて知ったこのハギス。もともと内臓料理が好きな私は、いろいろ調べていると、これは食べなくては、との思いが強くなりました。