辛子明太子とキムチ。 （2021/06/17 追記あり）

特にこれが好き。と敢えて言わなくても当たり前のように存在して、しばらく食べないでいると無性に食べたくなるもの、と言うものも食卓には存在します。そのうちのひとつが辛子明太子。老舗の「ふくや」のものは特段に美味しいですが、価格もそれなりなので、スーパーマーケットで普通に買えるあまり高価過ぎない美味しそうなものを探して購入します。昨日購入した「かねふく」のこれはOK。
辛子明太子はいまでは北九州特産のように思われていますが、本来は韓国南部の食品で、「ふくや」の創業者も、戦前に釜山で食べた味が忘れられず。日本に広めたくて辛子明太子の製造を始めたと言います。（スケトウダラを朝鮮語で明太＝ミョンテと呼ぶのが語源と言う説あり）
過去には魚卵の一種なので痛風になりやすいと言われていましたが、最近の調査ではそうでもないようです。「プリン体について」https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/gourmet/entry/2017/014237.html
「かねふく」の明太子、追加できるたれの小袋なども付属していて嬉しい。

2021/06/17追記：創業当時の「ふくや」と川原社長。ハーシーのココアなども並んでいて戦後の日本を感じさせます。ふくやHP　https://www.fukuya.com/　より。

もうひとつ、やはり冷蔵庫に欠かせないものにはキムチがあります。本当は韓国食材のお店で買うのが一番で、切っていない白菜のキムチ（ペクチュキムチ）がポリ袋に詰めてあって親の仇のように輪ゴムで固く縛ってあるものを家で苦労して袋から出し、適度な大きさに切って食べるのが一番と思いますが、つい簡単に食べられるものを購入してしまいます。日本製や中国製のものは風味と奥行きに欠けるのでNG。原産国：大韓民国　などと表示してあるものを選ぶようにしています。
あと、もう一つ、本物のキムチはしっかりとした酸味も魅力の一つなので、私は売られているものの中で賞味期限が短めのものを購入します。日本人はともすると酸味が増したキムチを、酸っぱくなった食べられないものと思っている人もいるようですが（なんと朝の番組ラヴィットでは、酸っぱくなったキムチには蜂蜜を足すように（？）勧めていました）期限が切れても美味しいし、酸味が出てからが味わい深いものです。
ちなみに、キムチという発音は少々ベタな日本的発音で、アルファベットではKimchiと書き表すように「ム」の音は母音のない軽いものであり、やや「キンチ」的になるようです。同じように日本人に好きな人が多い「カクテキ」は便宜上の名称で元々は「カットゥギ」。当たり前になっている「ビビンバ」はPibim papなので「ピビンパッ」が原音に近い。


余談ですが、目下頭脳明晰でファンが多く、TVでその姿を見ぬ日はない「カズレーザー」なる芸人は熱狂的な自衛隊に対する愛情と、偏食家で知られ「キムチが嫌い」と公言し、常に圧倒的な自己肯定感に基づく思想は、所謂保守的なネットの住人から圧倒的な人気を博しています。

しかし彼の言動には少々恣意的なものが見られ、最近も「オリンピックを疑問視しているマスコミは、開催されたら報道させてもらえるのですか？メダリストは答えてくれますかね？」と言うような意味のことを発言し、よく考えると新型コロナへの政治・経済界・医療界の対応や海外の報道機関の意見、IOC、JOCの姿勢や莫大な利益の流れなどが複雑に絡み合っていて、むしろいまオリンピックを全面肯定するマスコミがあったらその方が疑問であり、単にマスコミを揶揄すれば良いというそんな簡単な問題ではないのですが、単純に「さすがカズレーザー」と言うような称賛すら浴びているうえに、新しい「ご意見番」のように持て囃されています。私はこの状況はちょっと怪しいぞ、と感じています。