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旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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熱帯魚を飼っていたころ。

リュート奏者のMichaelさんのBlog(*)を見ていると、内容が非常に多岐にわたっていて刺激を受けることも多いです。先日も熱帯魚の記事を見て、私も中学生の頃、熱帯魚飼育になぜかとても入れ込んでいたことを懐かしく思い出しました。

きっかけは父が私が生まれるよりも前に熱帯魚を飼っていて、その時の飼育セットがそのまま物置に仕舞われていたのを見つけたことです。それを掃除して、砂利を洗ってカルキを抜いた水を入れ、ヒーターを電源につなぎ、水草と魚を入れるだけですぐ飼育可能な状態であったのは中学生の私にとって素晴らしい機会でした。
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しかし父はそれほど高給取りではなかったのにクラシック音楽と写真、そして当時は非常に高価であった熱帯魚の飼育などその頃としてはかなり優雅な趣味を楽しんでいたようです。

最初はグッピー、エンゼルフィッシュ、ソードテール、ネオンテトラなどの定番から始まり、玄関の下駄箱の上に設置した水槽は、月並みですがまさに小宇宙を感じさせ、特にネオンテトラの美しさはいつまで眺めても飽きないものでした。

ネオンテトラ。画像はWikipediaより。
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そしてさらにエスカレートすると、デパート屋上のペットショップに通うようになり、コリドラス、デルモゲニー、マーブルハッチェットなど、一風変わった風情の魚に心惹かれるようになりました。書籍もいろいろ購入し、原色熱帯魚図鑑はバイブルになりました。濡れた手で電気まわりを触ってしまい、感電したことも1度や2度ではありません(笑)


そのような中、ペットショップでは珍魚や古代魚と言われるような魚も見られるようになり、裕福な家や、医院などではアロワナなどが大きな水槽で悠々と泳ぐのを見るようになりました。さすがに数十センチもある青龍刀のようなアロワナには手が出ませんでしたが、私の心を惹きつけたのは、エレファントノーズフィッシュという口の部分が長く、象のような横顔を持つアフリカ原産の奇妙な魚で、一目見て忘れられない存在になり、とうとうそのころの私には高価な一匹4000円と言うお金を持って店に急ぎ、ポリ袋に入れてもらって酸素を充填し、電車で帰宅するときのワクワク感はかなりなものでした。


エレファントノーズフィッシュ。 グナソネムス・ぺテルシイと言う学名までいまだに覚えています。画像はAmazonより。
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この魚は微弱ですが発電器官があり、泳ぎながら後退することもできるのはブラックゴーストやデンキウナギと似た特性があり、図鑑で調べると脳が大きく、まだまだ知られざる魚の一種だと、一人悦に入っていました。性質はおとなしく、別の水槽で一匹で飼育して、植木鉢などを入れておくとだいたいその中でゆらゆらとしていてちょっと陰気な感じも好きでした。
その頃、ちょうど修学旅行があり、私は旅行中もこのエレファントノーズのことが気になって気もそぞろだったことを覚えています。

背びれがなく、長い腹びれを波打つように動かし自由自在に泳ぐデンキウナギも今YouTubeなどで見ると飼ってみたくなりますが、発電力が高く、危険なので個人での飼育は憚られます。




デンキウナギのように胸びれと腹びれだけで自由に泳ぐブラックゴースト。画像はAmazonより。
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脱線しますが個人の飼育の話ではごく最近、私の住む横浜市内、それもクルマで15分ぐらいのところで、全長3.5mというアミメニシキヘビが逃走して連日報道される騒ぎになり、発見後、飼い主が特定生物飼育の許可違反で書類送検される事案がありました。

これに関連して、きちんと許可を取り、法を守ってアミメニシキヘビを飼育していた男性が、家族の猛反対に会い、泣く泣く飼育を諦めたという話題もTVで見ましたが、特定生物は2006年以前に許可を受けたもの以外は2020年6月より愛玩飼養は禁止されたため、かなり気を落とされていたそうです。これなどは一人の違反で他の優良飼養者の方にも影響が出るというちょっと切ない話でした。

その報道を知り、私が子供の頃図鑑で見て非常に興味を持っていたアメリカ/メキシコドクトカゲについてネットで調べたところ、やはりというか、案の定と言うか、昨年から同じように愛玩飼養は禁止されていました。いまは動物園などで見学するほかないようです。
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メキシコドクトカゲの赤ちゃん孵化
https://www.tokyo-np.co.jp/article_photo/list?article_id=89609&pid=276832

こうやって振り返ってみると私は一般的に好まれる子犬や子猫などより、ちょっと陰気な爬虫類や夜行性の生き物などを好んできたように思います。


(*)MichaelさんのBlog 「Classic音楽、Lute、宇宙」http://micha072.blog.fc2.com/


by Detachment801 | 2021-06-12 07:38
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