ソフトヘイト。

私はFaceookから離れているのでこのような投稿を目にすることが無くなりましたが、思いのほか多いのだと知人が教えてくれました。

ネット上にはもっとひどい差別用語が行きかっているのも見たことがありますが、そういうものはネトウヨのような人間のなせるわざで、良識ある人は無視しているものと理解しています。

ところが、その良識があると思われる人たちの中でも、隣国から訪れる、所謂インバウンド外国人に対する嫌悪感、差別感を当たり前のようにあらわしている投稿が散見されるということです。トランプが言い出した「チャイナウイルス」（注）という言葉も浸透しているようです。

これには失望を禁じ得ません。

このような事案は明らかな差別用語を使わずに排他的な気持ちや根拠のない嫌悪感を表現することから、新しい「ソフトヘイト」とでも呼べるのではないか？と考えています。

参考画像１.　　意識しているのかいないのか、当たり前のようにチャイナウイルスという言葉が使用されている

参考画像２.　　明らかに中国系の訪日客を揶揄しています。しかもコメント欄の二件目はさらに差別的で、海外でこのような意見が日本人に浴びせられていると想像すると恐ろしくさえあります。

（注）元々インフルエンザのような重篤化する恐れのある感染症は北極圏の渡り鳥からアジアに運ばれるのが常であるため、安易な推測で特定の国名をつけてしまうことにも疑問があります。

有名なスペイン風邪も、当時は第一次大戦中であったため、参加国である米軍兵士によって欧州に広まったにもかかわらず、情報を発信したスペインの名が冠せられるという不名誉なことでした。