1959年式フォード・フェアレーン500 ギャラクシー・スカイライナーのリトラクタブル・ルーフ（2021/5/27 追記あり）

昭和32-34年（発売は昭和31年の秋から）にかけてフォード社が生産したハードトップ・コンバーチブルのフェアレーン・ギャラクシー500スカイライナー。

この車両を模型で再現された方がいらっしゃると物凄い動画を友人から教えていただきました。1/24スケールが存在しないとのことで、1/32スケールから起こした手作りの模型です。まだ未完成のようですが、完成して模型のショーに出品されたら、見学者は度肝を抜かれるでしょう。

https://mobile.twitter.com/mattiuri_cb2/status/1250799759855509504?s=21&fbclid=IwAR1L2Zd6Z61qZ64FTWcyUoItuwuNUsn6S7AbbrJv4TyqaiEwrmHdIfq13gM

この動画、何十回見ても飽きません、この方の紹介をする許可を頂きたいと思いましたがメッセージが送れず、もしご覧になったら可否をお知らせ願いたく思っております。

過去に撮影したスカイライナーの写真。1980年頃、本牧にて。1958年式です。この車両はいまも現存しています。こちらは1981年のお正月に神宮外苑で行われたTACSニューイヤーミーティングの会場で撮影。模型と同じ1959年式。車検証の「車体の形状」はやはり「幌型」になるのでしょうか。

さすがにフルサイズのルーフをそのままトランク内に収めることはできず、前端を折りたたむだけでなく目立たぬように上手にルーフを小型化しているのはこの通常型フェアレーンとの対比でわかります。ガソリンタンクの位置も変更しているようで、本来ライセンスプレート裏にあるフューエルリッドがクォーター部分のフェンダーに移動されています。（上がスカイライナー）

そのために狭くなった室内も少しずつサイズを稼がなくてはならず、それとなく前後のシートバックを薄くするなど、リトラクタブル・ルーフ実現のための並々ならぬ努力が感じられます。(上がスカイライナー)

実車の動画はこれです。これを見ると上記の模型の再現性の凄さがわかります。動画はYouTubeにたくさんあるのですが、米国人が撮影すると、グラグラと定まらぬカメラ保持で自分勝手にズームやパンを繰り返し、車両の周りをあっちに行ったりこっちに来たり、見ていると気分が悪くなるのが多くて、前半カメラを固定しているこれを選びました。https://www.youtube.com/watch?v=-d6jdbVysCM&t=133s

ロック用のモーターが見える、レストア中のルーフ先端画像　From　Hemmings
https://www.hemmings.com/stories/article/operation-skyliner-1957-ford-fairlane-500

昭和30年代後半、まだ観音開きのクラウン、日野ルノー、いすゞヒルマン、日産オースチンが新車で買えた時代。これを目撃した日本人は驚いたでしょうね。

近年は各国でバリオルーフ等という呼び名で実用化されているようですが、確かに近代化され、開閉時間も格段に短縮されていて快適そうですが、どうしてもスカイライナーの感動と魅力には及ばないように感じるのはなぜでしょうか？ね。

https://www.youtube.com/watch?v=PyZLvV0mE3c

2021/5/27追記：ついに完成した’59スカイライナー、ものすごい完成度。息をのみます。この動画を世界中に拡散したい気分です。https://twitter.com/mattiuri_cb2/status/1392077472292753413