ビュイック警察用コンバーチブルと思われる中古車。

神奈川県の中古車店に1952年式ビュイック・スーパーの4ドア・コンバーチブルが入荷しているのをネットで発見しました。この車両、おそらく警察用コンバーチブルとして4ドアセダンのルーフを切り取り幌型に改造したもの。30年ぐらい前に長野県の個人宅にしまわれているのを見せていただいたことがあります。現在は警察車両の払下げは行われませんので大変貴重な車両と思われます。

リアにダイナフローの文字がありますが、これは当時ハイドラマチックと並ぶGMの最先端のオートマチックトランスミッションの名称です。構造が繊細であったため、故障しやすい難点があったようです。1953年にハイドラマチック工場が火災で業務停止した際、キャデラックもこのダイナフローを搭載したことがあります。（下記参照）

警察車として使用されていたころは黒塗りだったようですが、なぜか赤黒に塗り分けられていたのは、払下げられたあと、警察車と混同されぬような配慮があったのかもしれません。フェンダーミラーもあとからつけられたもののようです。

実はその時は別のクルマを見に行った場所でたまたま遭遇したため、この色の異様さと、屋根を切断されていることから、カスタム車と思い、あまりお話も聞かず、写真も一枚ぐらいしか撮影しておらず、その写真も行方不明というだらしない状態で。今回たまたまネットでこの車を見て思い出した次第です。

YouTubeではおそらくこのクルマと思われる車両が皇室警衛に使われているのを見ることができます。（2分49秒ぐらいから）

https://www.youtube.com/watch?v=uhNJ0kB0F-U

改造された4ドアコンバーチブルのため、下のシーンは貴重です

ハイドラマチック工場火事の記事http://www.autotran.us/TheGreatHydraMaticFire.html