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旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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真夜中の五分前

日中合作映画「真夜中の五分前」昨日から上映の映画を見に行くなんて初めてでした。なもんで先着順の台湾版ポストカードを頂いてきました。

舞台は上海、孤独な日本人の時計職人リョウに自分から声をかけてきた女性ルオランは誰かに渡すプレゼントを選んで欲しいと言う不可解なリクエストを持ちかける。結局自分が修理した置時計を渡すことにする。
ストーリーは彼女が双子であることが最大のポイント、もうひとりのルーメイは映画プロデューサーティエルンと婚約中の人気モデル。ルオランは彼女に子供の頃から言い知れぬ嫉妬のような気持ちを抱いていたと知るリョウ、その4人を軸に混迷を増していくが、なんとこの姉妹が旅先で事故に合い、一人になってしまう、いったい生き残ったもう一人はどちらなのか?悩むティエルンとリョウの葛藤、これ以上はネタバレのため割愛。

とにかく上海の町が美しい、私も1年前に訪れたのでものすごく懐かしい、元々上海は父の生まれ育った町のため、私は遠い故郷のような気持ちを抱いているので余計にそう思うのだが、切なくなるほど映像が綺麗です。常に聞こえてくるクルマのホーンの音も私には郷愁を感じさせるものでした。

ルーメイ / ルオラン役の劉詩詩の自然でミステリアスな美しさも素晴らしい。リョウ(良)役の三浦春馬は女性ファンには人気があるのでしょうが、ちょっと素朴で純粋な役の演技がうまく消化できていず、時に動物の子供のような態度になりがちなのがどうなの?と言う感じでした。

常に時計を軸にしてルオランとルーメイの謎が幾重にも見え隠れし、時間をも越えて運ぶラブストーリーの美しさ、本多孝好原作の小説を行定勲監督が強烈でロマンティックに映像化した世界は見る価値あります。
日本と中国の文化的結びつきが嬉しかった。

尚、中国では縁起が悪いので時計のプレゼントはあまりしないそうです。
真夜中の五分前_f0145372_064928.jpg

by Detachment801 | 2014-12-29 00:00
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