紙の月

今日見てきました。結構面白かったのですが、ストーリー展開が安易。

宮沢りえ演ずる梅沢りかがなぜあそこまで偶然出会った大学生の彼にのめりこんで次々と横領に走り浪費する心の動きが未消化の感じがします。もっともっと切ない感じが欲しいですね。

ミッションスクールのシーンと賛美歌106グローリアが繰り返し出てくるのは印象的でした。
ネタバレですが、最後にタイにまで行ってしまうのがちょっと突然すぎる展開で無理がありますが原作を読んでいないのでそこの必要性がよくわかりません。

銀行の内部の感じや行員の話し方などはリアルでしたし元ＡＫＢの大島優子の小さい悪女ぶりは演技と言うか本物ですなこりゃ。
ロマンスと言うにはあまりにも幼稚な彼の存在、お金に翻弄されるりかが徐々に周囲に追い詰められていくスリル感がこの映画の見所かもしれません。
トータルで1800円の価値はあると思います。