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ドラージュ D8
じつは現在、トヨタ博物館は10月20日からの大イベントにむけて準備中でありまして、3Fの国産車ゾーンが閉鎖中なのです。なもんで入館料はなんと500円!これを不運と思うか、日本有数の欧米クラシックカー博物館が500円で見られると思うかで、見学に行くかどうか分かれるところですね。私は私の行きたい日に行くため、欧米車500円館と思い、楽しんでまいりました。
ヴィンテージエリアは実際に撮影するとなると単なる博物館ガイドになってしまうのでほとんど見るだけ。 ![]() ![]() ![]() しかしここには日本でもトップクラスの仏蘭西美女がいるのです。これはいつまで見ていても見飽きない強烈さです。昭和初期の日本では考えられぬ絢爛な自動車文化がフランスにはあったわけですね。 ![]() 1930-40年代のフラムボワイヤン期にその頂点を極めた、セレブ御用達のオートクチュールボディ、そのカロゼリの中でも、奔放さでは群を抜く存在がフィゴニ・エ・ファラシでした。そのフィゴニ・エ・ファラシが超高級車ドラージュにボディ架装したものがこれ! ![]() ほんとうにフランスの戦前の自動車界というものがどんなに凄いものであったのか、 エッフェル塔を背景に、夕暮れの凱旋門の下を、また観劇に向かう紳士淑女が乗り、シャンゼリゼを走るフィゴニやソーチック、アンリ・シャプロンのボディを纏ったデラヘイやタルボ、そしてこのドラージュ。いまの日本で銀座や丸の内、帝劇の前を走るメルセデスやベントレーを見てもとてもかなわぬであろうその姿。これを見るたびにそんな風景に想いを馳せてしまいます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() このべったりとクロームを貼る30年代フランスの手法が1950年代の米国にも出現したことは興味深い。 1958年の秋、発売された1959年式キャデラックのエルドラド・セヴィルとビアリッツのみに貼られたクロームの帯は一般シリーズには用いられない特殊なものでした。この位置から眺めると特に顕著です。 フロントピラー下から、特徴的なテールフィンの下、バックランプ部分まで優雅に貼られたクロームの帯。 ![]() 博物館側も知っているのか.、この2台、近くに展示してあるのでもし行かれた方はそういう見方をするのも面白いと思います。
by Detachment801
| 2012-10-06 09:33
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