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映画「サンザシの樹の下で」 (ネタバレ注意)

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去年から気になっていた映画です。昨日から20日まで、飯田橋ギンレイホールで上映されると知り、早速行ってまいりました。
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舞台は40年前の中華人民共和国、実力を失いかけていた毛沢東がその勢力を取り戻すべく怒涛の如く開始した「文化大革命」の時代(1966-1976)当時10歳前後であった私は、毎日のように流されるベトナム戦争と東大紛争ニュースの合間に時折見る「毛沢東語録」という小さな赤い手帳を振りかざす民衆の姿に何か言いようの無い雰囲気を感じ、早速学校で時間割などを書く手帳を振りかざして遊んだものでした。すみません脱線しました。

その時代は、少しでもブルジョア的雰囲気を見せたものは直ちに吊るし上げられ、自己批判を強制されるなど中華人民共和国の歴史の中でも最も鎖国的で暗い十年間であったと私が知ったのも随分後のことでした。

その過酷な状況の中、毛沢東の教え通りたくさんの若者が都市から農村に送られて学んでいました。その中の一人、小さくてほっそりとしたまだほんの少女だった高校生のジンチュウを何かにつけて助けてくれる、たまたまその農村に常駐していた地質調査隊員の若者スンと知り合います。彼は共産党幹部の息子で比較的自由で恵まれた青年でした。当時の中国ではまるで王子さまにめぐり合ったようだったのではないかと思うほど奔放で優しい彼、時間も自由なのかまるでストーカーまがいに彼女の近くでいつも見守っています。彼らの心を結びつけたのは、村にある抗日戦争で殺された兵士の墓標ともいえるサンザシの樹の話でした。

そんな彼にジンチュウは次第に心を寄せていきます。しかしジンチュウの父母は反革命的分子として睨まれているため、彼らが仲良くしていることは絶対に秘密でした。しかし、あまりに大っぴらに逢瀬を重ねていたため、ある日、彼女の母と道でばったり会い、当然ながら絶対に会わないと約束させられてしまいます。しかも、後に間違いと判るのだが彼には婚約者がいるとの噂も・・・。
ちょっと中井貴一と酒井美紀に見えなくもないかな。

もうこのへんで悲恋の土台ができてきますね。


そして、彼が入院したと聞くジンチュウ、大人しかった彼女はここから一転して芯の強い、恋する女のひたむきさが前面に出てきます。面会時間が過ぎ。看護士に帰れといわれても帰らず病院の前で一夜を過ごす彼女に翌日彼は特別に看護士の部屋を用意します、

このへんは党幹部の息子だからできたのでしょう、文革のさなかの中国の特権階級である設定はちょっとだけ都合が良すぎるかな?

しかも、彼がひたかくしにしたその病名は、白血病、はっきり言ってベタなストーリーなんです、でもそんなことを微塵も感じさせないのは彼女のあまりにもいたいけで純粋な姿、この映画はジンチュウ役の周冬雨(チョウ・ドンユイ)のためにあるといえるほどです。

ちょっと大人びた友人が堕胎するときに病院に付き添うジンチュウに友人は言います「男なんて皆同じ、一度やらせたら逃げちゃうんだからね、あんたどこまで行ったの?」そのときまで男女の営みも知らなかったとはちょっとウブ過ぎますが、彼女ならなんだかありえるかも、と思ってしまいました。ほとんどの解説に「可憐」と言う文字が読めるのも納得です。

「何十年でも待つよ」「君の名を聞いたらどこからでも飛んで行くさ」スンもあくまでも純愛を貫きます、二人で川で遊んだり、服の生地を買いに行ったり、写真館で写真を撮って貰ったり、サンザシの花が咲く頃には一緒に見に行こうと約束したり、どう考えたってラストは悲劇になるしかない展開をカメラは淡々と追って行きます。

もうこれ以上は書けません。

私は最後の数分はもうダメでした。(TT) 明らかに泣かせようと思って作ったのがわかるのに、こらえられない、そんなラストだったとしか言えなかったですねぇ。次に中華街に行った時にサンザシのお菓子(これ好きです)見たら思いだしそう。

これ、実話だったそうです。
何十億円もかけるハリウッドの超大作よりもずっと素晴らしいと思った一本でした。

中国語預告片


日本版予告編、この予告編ってほとんどネタバレ?

by Detachment801 | 2012-01-08 10:24
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