「アール・デコの館」東京都庭園美術館 １.

現在行われている東京都庭園美術館の特別展示「アール・デコの館」（10/31迄）を見学。

今回は美術館として使用されている旧朝香宮邸それ自体を展示物として公開するもので、撮影も自由という貴重な展示でしたので見に行ってきました。尚、この展示終了後はリニューアルのためしばらく閉館となりますので、ご興味のある方は今月中に是非どうぞ。


洗面所は建物の中に二ヶ所だが、もうひとつ建物の外にあるので入館前に入ってみたがちゃんと窓なども統一感がある、車馬や庭園の管理の方たちが使うものだったのだろうか。


外観で案外目立つのは各部屋にある換気口とその趣向を凝らしたガード部分

エントランス、有名なラリックの非常に美しい装飾ガラスが並ぶ。頭上の照明も小さいが上品なもの。


開いた口が塞がらないとはこのことか、玄関だけでこれなのだからこの邸宅の凄さが判ります。

立体の女性像を近くで見る、こうやってみると実物以上に大きく感じる存在感だ

象徴的な階段部分の装飾。

その脇の照明

ラリックのガラスには一部亀裂が入っていたがその分厚さが判る

人の背丈よりも大きい噴水塔、来客を迎えるときはこの上部に香水をたらすと館内が良い香りに包まれ、香水塔と呼ばれたのだそうだ。いわば巨大なアロマタワーだ。戦前の皇族というのは税金でこんなことをしていたのかと思うと少々虚しく思い、建物の装飾は純粋に楽しめるのではあるが、ひとつの虚構である感覚がついてまわるのを感じた。


ー続くー