山本太郎を潰すな

脱原発を訴えた俳優の山本太郎があまりの反響に所属事務所に迷惑がかかると事務所を離れたと、この数日報道されている、

そして、出演予定の番組降板という理不尽な扱いをされているとの記事に目を疑う。

彼は放射能汚染にさらされている福島の子供達のために文部科学省に対して暫定基準の撤回を訴えたのであって、これは仕事を干されるような行動ではない。

むしろ、今、原発を擁護している者たちこそ、干されてしかるべきではないか、全くもって本末転倒である。

いま、原発がなくなったら本当に困るのは国民なのか？無理に国策としてここまで作り上げてきた一部の政治家と企業だけではないのか？

大体「国策」なんて言葉を使わなければ推進できない事業なんて私には信じられない。

元々、関東大震災時に朝鮮人が暴動を起こすなんて流言蜚語の元となった警察出身の正力松太郎（＊注）（元読売新聞社主）が自分の権力増強のために米国と政界を巻き込んで始めたのが原発事業だと言うではないか、そんな人間を「大正力」なんて祭り上げていたのだから情けない、新聞・メディアの重鎮だった男がそれなのだから、現在の報道が後手後手に回っているのも道理であろう。

山本太郎は以前「竹島は韓国にあげたら良い」と言ってかなり叩かれたそうであるが、私は領土問題なんてもっと簡単に考えているのでそれが彼の汚点とは思わない。つまり、この場合、島部における領土とは、実効支配している国に帰属する、としか思えないのだ。簡単に言えば実権が及ぶ範囲が自国である。

所詮国力の差でしかない。昭和１９年の世界地図を見るが良い、樺太の半分から台湾、朝鮮半島、シンガポール、パラオなどの南洋諸島まで皆赤く塗りつぶされています。そのとき強引に実効支配したのが日本だったからだ。
だから現在の勢力から言えば、台湾は中華民国、対馬は日本、竹島は韓国、ただそれだけである、イスラエルがパレスチナ人民を銃とブルドーザーで追い払って入植したように対馬や佐渡が他国に占領されたのならば、徹底的に抵抗するのが当然であるが、日本政府が実力で竹島を実効支配していたなんて思えないのだから仕方がない。

海パンでメロリンＱ～！と下らんギャグを飛ばしていた男が今、真摯な気持ちで行動していることに、番組降板だとか、そのような対応をするマスメディアは、東電と同じ穴の狢ではないのか、それだけで信用をなくすであろう。

（＊注）http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E5%8A%9B%E6%9D%BE%E5%A4%AA%E9%83%8E　を参照のこと。