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旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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寿町を抜けて元町へ。
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いきなりお洒落な町に入りなんとなく変な気分
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肉屋の裏に立てかけてあるすり減った木は何なのだろう?
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寿町と元町。つまり下町と山の手がクルマでほんの3分の距離、隣り合わせにあるのが横浜なのだ。ただしお互いの町同士の交流は皆無だ。NYの五番街とサウスブロンクス地区のように絶縁されているのを感じた。
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素晴らしい色合いのハーレー・ダビッドソン、タイヤもかなり趣味性の濃いリブパターンのバイアスタイヤのようだ。
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C氏の行きつけのアンティークミニチュアカー専門店に三人で立ち寄った
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この道30年以上の店主宇野氏はリーゼントスタイルに派手なシャツ。その襟元にホワイトTシャツを覗かせる完璧にアメリカンな着こなし、今も横浜を根城に遊ぶ粋なオヤジ集団の一員なのだ、
アラサー、アラフォーなんて目じゃない、皆60代半ば、オーバーシクスティーズなのだ。仲間の一人は三十代女性と再婚も決まっていると言う。
いろいろなお話を伺ってるとこっちまでなんだか楽しくなってしまう。
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外国人墓地近くでの瀟洒な邸宅の番犬?たち
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おもちゃコレクターの北原氏の博物館にも立ち寄る。隣接するガレージには1956年式サンダーバード。昭和29年発表のこのスタイルは敗戦国の少年達の憧れの的であっただろう。
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真っ赤なコブラも並んでいました。
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じつはこの博物館内にはたくさんの興味深い展示品があったのだが、なんだか見ているうちに凄く違和感を感じてしまった。

ただカネに物を言わせて集め倒したとしか見えないのだ。本当に貴重なものもあるし、めったに手に入らぬものも多い。しかし、そこにあるのはもう死んでしまったように見えて仕方がない。同じ種類のものが色違いなど複数並べてあるのも抵抗がある。私はこういったものが好きではあるが集めすぎは良くないと思う。

このコレクションに彼が数億円かけたとしても、もしどこかの大富豪がこういったものに目覚め、もっと巨額の金をかけ世界中の市場から買いしめ出したらそのほうが凄いコレクションだと呼ばれるのだろうか?それが良いことなのだろうか、たくさんの北原コレクションを眺めながら、私はそんなことばかり考えていた

好きなものを手に入れて、大切にするのとは違う何かを感じてしまったのだ。そしてコレクションそのものに対する疑問もある。限られた裕福な一握りの人がすべて集めて門外不出にしてしまったら、本当にそのうちのひとつに思い入れがあって手に入れたい人のチャンスを奪うことにもならないだろうか?

よく、著名なコレクターが亡くなると、コレクションが散逸すると心配する向きが多いが、私はむしろ、散逸させろ、世の中に返せ、多くの人にチャンスを与え、還元すべし。と思います。そのため、亡父が集めたSPレコードのコレクションは業者に引き取らせました。これで若くてお金もあまりない若いファンの何人かに少しは楽しみを分けられたと、自己満足ではありますが、思っています。
by Detachment801 | 2011-05-13 02:17
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