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旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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安楽園の謎

中華街、メインストリートに、一軒だけ、あまり繁盛していないというか、人気の無いレストランがあります、建物は凄く古そうで何十年も前からあるのはわかるのだけれど。とにかく不思議な雰囲気です。
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営業中の札と「炒飯、麺類あります」の札、一応電気も点いているし休業中というわけではない、ただ、サンプルどころか何のメニューも出ていないので、何となく入りにくいのか、にぎやかな金曜の夜でも覗いてみる人もいないのだ。
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この造りはきっと戦前からあるのだろうなぁ、地震にも良く耐えたと思う。

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店内は静かで清潔、古ぼけてはいるが、きちんと掃除も行き届いている。何部屋もあるようだが外に面した部屋に通される。それでも表の喧騒が嘘の様だ。

店には70歳ぐらいのオバちゃんが一人、お茶はなぜか緑茶。
メニューを持ってきてくれるがビックリするような値段でもなく、ラーメンや炒飯が800円から1000円ぐらい、コースは4200円から、ごく当たり前のメニューである。

しかしこの雰囲気、戦前の満州で皇帝溥儀や川島芳子、甘粕大尉なんかが食事するような雰囲気です、そのあたりが好きな人にはたまらないという感じ(愛新覚羅浩の生涯、読みました)
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五目炒飯は850円、見た目重視ではなく普通の店なら大盛りとも言える量なので「大盛りだね」というと「ええ、えへへ、」と笑う、別に人間的にも普通です。高齢で一人なので客があまり入らないほうがいいと思ってるのかなぁ。厨房は見えないので何人いるか全く不明。たぶんいて一人。オバちゃんが作っているのかもしれない。シューマイも美味しいです、これで525円だったかな。安いです。
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一人でこの窓から外を見ると戦前の上海かどこかにいる気分が味わえる。
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私が食事をする間、客は誰も入ってこない。

帰りにレジで
「静かでキレイでおいしいのにね、今日は空いてるね」(いつもかも)というと

「ありがとうございます、地震の後はとくにねぇ、だから30分早く閉めてるんです」と答える、

たしかに直下型が来たら危険かもしれない古さだが、丈夫な造りだと思う。
客引きがうるさい店よりもずっといい。こういう店もあって良いと思うし、オバちゃんもたぶん、それでよいと思っているのだろう、いや、メニューを表に出さないのは混雑するのが嫌いな人なのかもしれない。

「若い人はにぎやかな店に行っちゃうのでしょうね」というと

「いっぺん来てもらうとわかるんですけどね、高そうに見えるみたいなんで」と笑った。

「ありがとうございました」の声を背に「また来るねー」といって店を出ると
前を通ったカップルが不思議そうに私と店を見比たのが面白かった。


追記(2021/6/16)なんとオークションサイトで、安楽園も含まれたマッチラベル13枚が出品されています。入手したくて数日前にそこそこの価格で入札しましたが、あっと言う間に高値更新されました。これは落札はかなり厳しい。
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by Detachment801 | 2011-04-03 07:43
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