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原発ディスコ : フードゥ・フシミ 1989
今から22年前、孤高のファンク・ミュージシャン、フードゥ・フシミが、三味線片手に「時代の気分に乗せられるな!」と叫び、すべて自作自演のアルバムを発売したことはあまり知られていない。
雑誌で彼の存在を知った私はあちこちCDを探したが、簡単には手に入らず、新宿のあるレコードショップで注文してやっと手に入れたものだった。 内容は聞きしに劣らぬ強烈な風刺と皮肉が満載のヒップホップ/ファンク、さまざまなサンプリング満載の過激なもので、無論商業べースには乗るわけもなかったが、友人に聞かせるとかなり好評だった。 その1曲目が、原発に依存しなければ生きていけない世の中を歌った「原発ディスコ」であった。 今、地震により図らずも破綻した原発依存の世の中を考えるとき、この皮肉たっぷりの曲が笑い事ではなかったと気づくのだ。 我々の社会に、どう考えても未完成な内に登場し、なくてはならない存在になってしまった原発、今年の夏は、一日中エアコンをつけっぱなしに出来ないかもしれないことを、覚悟せねばならぬのか?冷蔵庫は? 遠くの県にリスクを背負わせ、便利さだけを味わってきた首都圏の民は、正しい情報を正確に理解し、伝わる内に変化する情報に気をつけること(*注)、あとは現政権と、東京電力、消防、自衛隊、米軍の協力により復旧を望むしかない現実を受け入れていくしかないのだ。 ![]() 身に染みなきゃわからん客が、来るよ来るよ原発ディスコ 体震わす大音量、ギラギラ光るイルミネーション 原発反対叫びながら来るよ来るよ踊りに来るよ (事故はおきないって、全面的に信じますよ、笑い声、森へ行きましょう、などのサンプリング音源) 今の生活変えらりゃしない、そうさ口だけ歌だけ反原発 電力節約したりもせずに 今まで通りガンガン使う だから原発かローソク暮らしかなんて言われたらおしまいさ 原発ディスコに踊りに来るのは、そうさ今まで通り来るよー (爆発音で終わる) (*注)東京都内で金町浄水場の放射性ヨウ素の許容数値が乳児100ベクレル、それ以外は300ベクレルであるが、一時210ベクレルと測定された際、まず乳児の許容範囲を超えたとの報道がされた後、乳児というのが乳幼児と誤って広まり、さらに「東京の水道水が飲めなくなった」との拡大解釈により、スーパーなどのミネラルウォーター買占めに拍車がかかるなど、デマでは無いが真実でもない情報が錯綜した。しかもその後数値が79に下がった際は誰もそれを話題にしない、つまり不安を煽っただけの情報であったことなど。なんとなく鵜呑みにする人が多いことは危険である。
by Detachment801
| 2011-03-27 06:19
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