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焼肉龍( 舞台 焼肉ドラゴン )-続きー
舞台は1970年、大阪万博に浮かれる日本の中に存在する在日韓国/朝鮮人の集落。
写真右は会場の特設売店で購入した本、当時の人々の暮らしが生き生きと描かれる ![]() そこで生きる人々の日常を描いたものであるが、過酷な差別の中、明るく、激しく生きるその圧倒的なバイタリティーと強さ、哀しさが心を打つ。 ![]() 日本に戦争に引き立てられ片腕を失った金龍吉が戦後生きるために日本人から土地を買い、開いたホルモン焼肉店が舞台であり、最初から最後まで変わらない。登場人物もたった14名である 家族の中でも韓国語が話せるものと話せぬものが入り乱れ、日本語と韓国語がちゃんぽんで飛び交う舞台は新鮮であり緊張感がある。(もちろん舞台両袖に字幕がでる装置があるので韓国語が全くわからなくても大丈夫)、 休憩時間には出演者らによるパフォーマンスもある ![]() お互い再婚同士の妻との間にはそれぞれの連れ子である娘三人と夫婦の息子、店の常連達、娘を取り巻く男達などが入り乱れて連日騒がしく暮らすのだが、困ったことに二番目の娘の夫は長女の元彼であり、定職にもつかずいまだくすぶっているし、三女の恋仲は日本人である、「日本人となんかゼッタイに結婚させない」と怒鳴る母は典型的なオモニの姿でもある。 これは映画「パッチギ」でも朝鮮人少女に恋する日本の学生がぶつかる壁であった。それまでの日本の支配がどれほど残酷なものであったか、若い世代は知らなくても、自分か家族か必ずひどい目に会った経験がある親や祖父祖母の世代の恨は消えることが無いとそのときわかるのだ、 夫妻が愛して止まないやっと授かった長男時夫は、この日本でしっかりと生きていくためにと無理して入れた私立中学でひどいいじめに会い、もはや留年か公立校へ行くしかない状況、へこたれてどうすると龍吉はしっかり育てようとするが、心優しい時夫は自らその命を絶ってしまう。 とうとう二女梨花は仕事もしないで自分の姉を口説く夫にいい加減嫌気が差し、好きな男も出来てしまって離婚したいと母に訴えるが「一度結婚した相手とは離婚してはいけない、他人を不幸にして幸せにはなれない」と断固として言い放つ母、この母がすごくいい味を出している、日本に生きる韓国の女性の持つ優しさ、強さ、ひたむきさ、暖かさ、そして激しい心を持っているのだ、 それだけに、結局日本人に騙されて購入した土地が国有地であり、退去せよと役人に言われた夫が役人に「腕を返せ、息子を返せ」と普段は口にすることがない日本への恨みを口にして片腕で掴みかかろうとしたときに、悔しさを絶えてひたすら謝るこの母の姿はあまりに悲しく、涙を誘う ロビーに飾られた舞台の模型 ![]() 男女関係はさらに混迷を増し、二女の夫哲男はこのとき最後である朝鮮民主主義人民共和国への帰国事業に乗り、彼を忘れようと韓国から来ていた男と婚約していた長女を連れて北に帰ることにするのだ。二女は好きになった男と韓国に渡ることにする。 歌手を目指していたとっても明るくて真っ直ぐな三女美香は日本人の彼が離婚したのを機会に晴れて結婚したいと彼と共に母に申し出る、息子を失い、いまだ傷が癒えぬ母は喜ぶわけも無いのだが、ここで龍吉が、これも本人達の人生なのだ、と結婚を認め、淡々と「私は日本のために腕を失い、差別されたがただひたすら働いた働いた」と語る、そして嘆く妻に「これは私たちの宿命であり運命なのだ」と諭す、このあたりから私はこの龍吉の生き方、人生観に泣けてしまい、困りました。 とうとう店は強制執行され、万国博覧会やよど号のニュースをバックに国有地であった土地を奪われる。このときのニュースの文句にすべてのひとに差別の無い社会を、と入っているのは物凄く辛辣な皮肉である、 娘達はそれぞれ別の道を歩くことになり、リヤカーひとつでまたゼロから夫婦で歩む龍吉と妻英順、 どんなにつらい事があっても、必ず明日は良いことがあるよ、と言って自分より大きな妻をリヤカーに乗せて、桜吹雪の下、勢いをつけ舞台の裏に消えていく二人の姿にいくら拍手をしても、し足りない気分でした。 人間の心の中はけっして支配することもされることもできないのに、この国ではまだまださまざまな差別が生きている現実を考えさせられる、 この舞台こそ、日本全国の中学三年生あたりの観劇で見せたらどうだろう?「二人のロッテ」や「アニー」もいいけれど、こういう自分たちと重なる現在も進行形の歴史を知ることは大切だと思う。 日本人は単一民族で差別が無い国だなんてラジオ(J-WAVE)で平気で語る人がいる国なんだ、 どうしてサッカーの日韓戦で韓国はあんなに必死になるんだろう?という人がいる国なんだ。 さまざまな事情で帰化した在日韓国/朝鮮人に、これからは立派な日本人になって下さいと平然と言い放つ役人がいる国なんだ。 インターネットの掲示板で自分達の不満の鬱憤晴らしに在日韓国/朝鮮人を攻撃することに一生懸命な人がたくさんいる国なんだ この話は遠い過去の話ではない。若い世代が、日本が国内に日本で暮らすしかない他民族を内包している現実を学ぶことは大切だと思いました。 暗くなる照明の中、桜吹雪が、この間のバレンタインデーの夕方の雪となぜか重なって見えた。 ![]()
by Detachment801
| 2011-02-21 05:39
| 韓国・朝鮮文化
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