旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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くにたち旧車祭

写真の整理に時間がかかっていますが、暫時UPしていきます。

会場は東京都下、国立市にある谷保天満宮、ここの境内に、主催者の予想を超える120台の旧車が集結したのは今月の5日のことでした。

まずは、国産上級セダンから、代表格の初代トヨペットクラウン(1955-57)この車両はこの周辺では有名な多摩陸運支局そばの代書屋さんのクルマです。

一枚のフロントウインドシールド、フードにマスコットが乗ったデラックス。オリジナルの5ナンバーが貴重。この時代は1500ccを超えると3ナンバーだったので、クラウンと言えどもわずか1500であった。
トヨタ・オリジンはこのクルマをモチーフとしたわけだ。
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三分割ながらラップアラウンドのリアウインド。白タイヤ、クロームの飾り物やサイドモールも当時としては贅沢な雰囲気で、世界の水準に近づいた最初の車と言えるだろう。後部ドアハンドルが見えないのはリアヒンジの観音開きドアを採用したため。
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TOYOTAの文字がある小さなテールランプ、目だたないが小さなフィンがついているのは最先端のスタイル。
まだ方向指示器はセマフォー(腕木式)なのでテールランプにウインカーの機能は無い。
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1960年代に入り、観音開きを卒業したアメリカンスタイルの広く低くなったタイプも一台来ていた、このタイプとしてはマイナーチェンジを受けた後のモデルである、ナンバーから1965年式と思われる。
この車両はグリル中央の往還マークの下に6とある直列6気筒。上級車種でV8エンジンを搭載した有名なクラウンエイトは長さも幅も異なる全くの別物であり、二玄社刊「世界の自動車 トヨタ(五十嵐平達著)」によるとその後のセンチュリーよりも幅が広かったと驚くべき事実が記載されている
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このタイプの初期は丸いテールランプを採用し、どことなくフォード風であったために、以前から噂であったトヨタとフォードの提携説がかなり濃く囁かれた。結局その事実はなく、フォードはのちにマツダと提携する。
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こちらは日産セドリック
既にアメリカ調のラップアラウンドウインドシールドをやめてすっきりとしたイタリアンスタイルを採用したタイプ、この車両はマイナーチェンジ後の素っ気無い顔をしている。
昭和45年ごろの型かな。ナンバープレートはオリジナルと思われる。
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テールランプもこの時代になるとデザインよりも機能重視になっているのがわかる、ルーフラインからファリナ調Cピラーを経てリアフェンダーに続くちょこんとつままれたようなラインが魅力的
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セドリックはもう一台、ちょっと新しい車両が来ていました、最近の若い人にはこのあたりの年式にもファンが多い。←12/14 大兄貴さんより(グロリアです~)とのご指摘あり、確かにグロリアです。このあたりの年式になると判別もいい加減なのがバレバレです。ご教示ありがとうございました
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1970-80年代、ペンギン印のマンシングなどと共に一世を風靡したゴールデンベアーのブランドと言えばジャック・二クラウス、絶大な人気を誇った彼のバージョン。デカケルトキハワスレズニ、も彼でしたっけ。
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昭和三十年代、国産上級セダンの象徴はプリンス・グロリアであった、のちに自動車業界編成の国策により日産に吸収合併されてしまったが、スカイラインとグロリアの名は消えることが無い。

紅葉の下にて
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そのはっきりとした米国志向のアメリカンスタイルは賛否両論であったらしいが、充分に魅力的である、低グレード車にはタクシー仕様もあった
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曲面のガラスを使用しているのがとても高級感があった。、サイドモールとドアハンドルの一体になった処理が斬新。シートも西陣織と贅を尽くした造りで有名
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現在の安全基準からは考えられぬ危険なデザインも見られる。
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「品5」ナンバーが残されている貴重な車両、顔つきはどことなく日本版59年ビュイックのようだ。
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注:以前も書きましたが、自動車イベントにおける参加車両につきましては、その展示中に撮影、公表されることをその所有者も理解しているものとの考えにより、ナンバープレートの画像加工は一切行っておりません、私は個人的には自動車はそのナンバーにも価値があると思っています。
万が一不都合があると考えられる所有者の方がいらっしゃいましたらコメント欄にてご指摘いただければ削除などの対応をさせていただきますので、ご了承ください。
by Detachment801 | 2010-12-14 07:31
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