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鰻重 と 秘め事
もうすぐ土用の丑の日なので、母親を連れて鰻を食いにいく。
ここは味的には特徴があまりなく、可もなく不可もないが店がきれいなので何度か来た事がある。 ![]() 店のあちこちにこんな風に花がいけてあるのは良いですな。 なんとこの週末は混雑するのでメニューが簡素、うな重は(菊)のみ、 それか うな丼、蒲焼 の三通りから選ぶ感じです。 ![]() 母親は突然、鰻を食べると落語の若旦那の話を思い出すと言う そのあと面白い話をしだした。 「若旦那で思い出したけど、お母さんは(私にとっては祖母)変わった人だったわ」 祖母は糸問屋で布団なども扱う大店の奔放なお嬢様だったことは聞いたことがあるが、なななんと母が小さい頃に近所の旧家の若旦那とお付き合いしていたというのだ。 何で母がそんなことを知っているのかというとこれがあっけらかんとしたもので、普段外で会うときは母をいつも同伴していたというのだ。 その彼はちょっと体が弱く、仕事はせずに粋な着物など来て ぶらぶらしていたり、時にはお祭りのお囃子の練習などに加わる老舗のお坊ちゃまだったらしい。 ![]() 「お母さんが息せき切ってお囃子の練習をしている〇〇原さん(実名を覚えているそうな)のところに行く姿は特別だった、それに私を連れて行くんだからね、変わった人だね」 しかもその〇〇さんは家にも出入りしていて時々は祖母と母と三人で買い物など行くこともあり、七歳だった母に赤いビロードに銀の犬の飾りの付いたハンドバックまで購入してくれたのだそうだ。 「あの赤いハンドバッグを買ってもらったときにね、お母さんはこのハンドバッグを誰に買ってもらったか、絶対に言ってはダメよ」と口止めしたことも昨日の事のように覚えているそうだ。 ![]() 「お母さんはお見合いでね、お酒を一滴もやりませんという仲人さんの話を鵜呑みにして結婚したのに、まったく違っていつもぼやいていたわ」 祖父は早稲田大学時代、花形ラガーマンで、なんと学生時代すでに芸者に連れられて帰宅するほどの遊びも派手な酒豪。松坂屋に就職するという当時のエリートコースも、喧嘩してさっさと退職するという大番狂わせに、線の細い白足袋の似合う役者タイプが大好きな祖母はつくづくがっかりしていたらしいのだ。 母の七五三の日の記憶は、着飾った母と祖母のもとをその彼が訪ねてきて「写真を撮ってあげよう」といったときに家から祖父が出てきて血相変えて母と彼の間に立ちはだかったそうだ。 そのときの若旦那がひたすら謝っていたそうだが祖母がどんな顔していたかはあまり覚えていないらしい。 そのほかにもいつも家に遊びに来る近所の若者がいたり、長唄のお師匠さんを家に引っ張り込んだときはなんと偶然祖父が早く帰ってきて、お師匠さんは草履を手に裏口から逃げ出したとか、その手の話はたくさんあるそうで、普通母から娘に伝える料理や家事なんか全く教えずに、そういう話をみな母にしてくれたそうですから大した糸問屋の娘ですなー。むしろ感動しました。晩年は、「〇〇原さん、丈夫じゃなかったから もうおそらく亡くなったんだろうねー」とたまに思い出すこともあったらしい、 私たち孫にはさすがにそういう話はせずに「あなたたちに言っても判らないだろうけど大川橋蔵は本当によかったねぇ」ぐらいでした。やっぱり役者好きなんだ(^^)長唄を習っていただけあっていつも部屋に三味線が掛けてあったけど実際に弾くところは一度も見たことがなかったなぁ 大川橋蔵(二代目) ![]() でもその祖父も大した男だと思ったのは、私が小学生のときだから60は過ぎていたと思うが、雨の日、法事の帰りかなんかにちょっと寄るところがあるからとか何とかいい、私だけタクシーに乗せてどこかの古い小さな日本家屋に上がり、和服の女性と何かしばらく話をしていたことを覚えています、子供心にも友達のお母さんなどとは違う、普通の主婦には見えなかったものでした。ヤバイ時には子供をダシに使うところは似たもの夫婦だったんだなぁ、と昨日思いました。 祖父の葬儀には早稲田大学OB以外にも現役のラグビー部員が大挙して参列し、壮観であったことももはや十数年も前のことです。 しかし、百人一首や源氏物語の昔から、男女の間というものは何百年、何千年たっても普遍のものがあるからこそ、今読んでも共感できるのだなぁ、ってね、妙な感慨にふけった真夏の昼でした。 ![]()
by Detachment801
| 2010-07-25 08:12
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