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旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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映画「洲崎パラダイス・赤信号」を見る

ここんとこ、すっかり赤線の歴史にはまってます。

昭和31年の日活映画、舞台は洲崎遊郭入り口にあった大門脇の千草という小料理屋、
ここに元娼婦だった蔦枝(新珠三千代)とロクに仕事もしないダメンズ役の義治(三橋達也)が転がり込む、
ここの女将お徳(宝塚出身の轟夕起子)は二人の子を育てながらどこかの女の元へと去った何年も帰らぬ夫を待っている。

新珠は持ち前の男扱いの上手さで遊郭通いのラジオ商(当時はかなり上客)に取り入りながら出前持ちの仕事を見つけてきて三橋を蕎麦屋に勤めさせるというなかなかの世渡り上手。

三橋は蕎麦屋の三吉に仕事を習うが、この三吉、若き日の小沢昭一、当時流行のリーゼントスタイルなのが笑える。
ここに勤める玉子(芦川いづみ)は義治のことが気になり、何かと世話を焼いてくれる。心底ダメ男の義治は店の売り上げにまで手をつけるが、彼女の機転で事なきを得る。

ラジオ商は蔦枝が気に入り。義治に愛想を尽かした彼女はとうとう誘われるままに出て行ってしまう。
当初義治は彼女を探し、ラジオ商のいる秋葉原をさまよい、空腹に倒れて工事現場の職人に助けられたりするのだが、結局玉子の支え甲斐があって、義治は真面目に働きだすようになって来るのだ、

そんなある日、数年ぶりにお徳の夫(何してるか良くわからない着流しの遊び人)もふらりと戻ってきくるがお徳は彼の顔を見るなり家に入ってしまう。困っていつまでも立ち尽くす夫に、やがて二階から声をかけるお徳「いつまでそんなとこにいるんだい、早く中に入りなよ」・・・いいですよね、こういうシーン。
(この店「千草」の跡がいまはHという不動産屋になっていますが、その並びの三軒ほどの小さな飲み屋はまるで当時のままで目を疑うほどでした)
なんとかこれでみんな丸く収まりそうだが、それでは映画にならないわけで、やっと帰ってきた夫はなんと追ってきた女に刺され死んでしまうのだ。


あっさり義治を捨ててラジオ商に囲われた蔦枝は、ある日の昼間、あっけらかんと千種に現れる。天性の明るさで罪悪感など全くない蔦枝はお徳に義治の居場所を聞き、玉子と懇ろになっていると察し、義治に会わせぬ方が得策と案じるお徳を振り切り蕎麦屋へと駆け出す。

娼婦上がりでしたたかだが憎めない女を新珠がよく演じていていい。彼女にとって初の汚れ役だったそうだ。

このときのオンナゴコロは複雑だが正直な彼女、
義治といるときはラジオ商のスクーターを見ると嬉しくって彼に飛びついたが、いざ彼と一緒になったら
「こんどは蕎麦屋の出前持ちを見ると皆あんたに見えちゃってさ・・・」とのたまう。
はた目には悪い女なのかも知れぬが、こう言うところが泣かせるんだな、この辺の味が川島雄三監督の真骨頂なのかも知れぬ。

最後はまた二人、この街を後にして、次はどこに行こうか?と、再び彷徨い出すところで終わるこの映画、
日本のヌーベルバーグのような不思議と爽やかな青春映画である、と感じ、もう一度、洲崎を歩いてみようかな?と思いました

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映画の冒頭、かちどき橋にて、路頭に迷うふたり。
通過する外車は1951-55あたりの英フォードのコンサルと思われる。以下クルマが写るシーン主体に紹介します。
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その直後に通過したアメリカ車は1954年のマーキュリー、モントレイのような感じ
都営バスはいすゞTXであろうか?屋根の上のベンチレーションが懐かしい
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洲崎弁天バス停、どこにでもあった電話ボックスが見える。丸い穴の取っ手に手を入れ中に入ると電話の匂いがしたものだった。バスが停まり腕木式方向指示器セマフォーが光っている瞬間
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この映画ではまだ埋め立て造成中であったらしくこのトラックが多く写っている、トヨタだったような記憶が・・・。
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トヨペット・クラウンではない。1950年型ビュイックの様なポートホールが左右に3個ずつ付いていて、独立セマフォー、グリルも別物のパトカー専用車トヨタパトロール。エンジンも3リッター以上あった。のちにパトカーは市販車と違うエンジンを積んでいるといわれ続けたのはこの時代のイメージが強かったからだと思う。
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今はなき洲崎大門が見られるのはこの映画のひとつの見どころ。白黒映画なのでなんとかカラーで見たかったがその願いは叶わず。まったくの私個人の想像で着色してみました。当然実際の色とは異なると思いますが、華やかさだけは伝わると思いましたが、なかなか上手くいかなかった、試行錯誤でようやく着色完成。
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千草前にて。
新珠三千代26歳、右の轟夕起子はすごく年配に見えるがまだ39歳、どちらも宝塚出身。
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洲崎神社は今も変わらぬ姿で同じ場所にありました
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秋葉原付近は歩道の工事中、奇妙な小型車が走るが車種不明
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羽振りの良いラジオ商という設定で新車のスクーターに乗ってやってくる。これも方向指示器がセマフォーだ。
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同車両の細部が見えるシーン
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事件現場に緊急走行するトヨタパトロール、まだ回転灯ではない。「た」行のナンバーは官公庁専用
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by Detachment801 | 2010-04-03 03:31 | 赤線跡
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