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いつかはクラウン
初代観音 RSD、
今では信じられないが、ほとんど自動車産業というものが期待されていなかった頃、乗用車は輸入で充分とする意見まであった時代に、世界に通用する純国産高級乗用車の製作は悲願とも言うべきものだった。 それまでのSA,RHK、などの経験を生かし外国車に引けをとらぬ性能とスタイリングを持った最初のクラウンRSは1955年に発売された。 この写真のクルマは1958年のRSDで、飾りが多く、一枚のフロントウインドシールドを持ったデラックス。 青や赤のガラスでできた一輪挿しの花瓶を車内に飾るのがお洒落な時代だった。サザエさんの家の電話のそばにも一輪挿しがあったと思うが、この一輪挿しと言うもの自体がすでに過去のものなんですね。 ゆるやかな曲面で構成されたボンネットやフェンダー、T_o_y_o_p_e_t_ C_r_o_w_n_と昔のラジオに良くある字体。クロームのモールディンやバンパー、ボンネット先端のマスコット、ホワイト・サイドウォールのタイヤ、まさに当時の憧れの車である要素をすべて備えていた。 この日見たクラシックカーは皆ペイントやメッキが最高の状態だった、この頃は1500cc以上が3ナンバーの普通自動車となるのでクラウンですら1500以下だった。 二代目観音 RS20系 ナンバープレートがオリジナルなのでモノクロ写真にしてみた。このタイプのパトカーは本当に多くてTVなどでもケムール人を追いかけたりしていました 雑誌などでは良くこのタイプを初代クラウンと称している。 左テールランプがガソリン注入口なので内側にロックの鍵シリンダーがある。 5ナンバーの枠が拡大されたため1900ccになっている。 このクルマに会えるとは思っても見なかった、センチュリーの先祖ともいえるクラウンエイト こんな希少車がいるのですからさすが名古屋はトヨタのお膝元ですね、車の幅が広いので小さく見えるナンバープレートも「名古屋3」と最初からのもののようだ。 わたしはこのクラウンエイトなるクルマを見た記憶がありません、JR蒲田駅の立体駐車場入り口に「クラウンエイト、セドリックスペシャルなどの3ナンバーは入庫できません」と書かれていたのを見つけたときは感動したがその看板も10年ほど前になくなっていた。 トランクリッドに(8)の文字のエンブレムがあるとはしらなんだ、まさに百聞は一見に如かず。 どこから見てもエイトの文字が誇ってますな。
by Detachment801
| 2009-06-05 03:53
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