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戦前の日産車 ダットサン フェートン
普段こんな車に路上で遭遇する事がないのでつい何枚も撮影してしまう。
1930年代のダットサンは思いのほか愛好者が多く、こうしたイベントでは必ず見かけます。 ちゃんとナンバー付きですから車検も通していらっしゃるのでしょう。70年も前の車だと思いますので並々ならぬ苦労が伺えます。 カタカナでダットサンと書いてあるエンブレムは七宝焼と思われる。 ナンバーに地名表記がないのは昭和三十年代の東京陸運局管轄である。 その他の地域は基本的に県名の漢字一文字が表記されていたので、神奈川県の場合だと「神5」となる。 その頃の東京だけ地名表記がなくていいのは英国の切手に国名表示がないのと同じですね。 ちょっとジープに似ていると思うが、ジープが1940年代からの基本スタイルを継承しているためそう見えるわけです。 ほとんど軽自動車並みのサイズだ。当時の日本人は平均身長が五尺(150cm)と言ったそうですからこの程度のサイズになったのでしょうが、今の目で見ると本当に小さい車です。 50歳以上の方なら記憶の中に残っているかもしれない方向指示器。通称は「アポロ」ですがこれはメーカーの名前で正式名は「セマフォー」ですが、実際にセマフォーなんてしゃれた予備かたしているひとはほとんどいませんね。 私は子供の頃、この中からオレンジの矢羽がさっと出てくるのを見るのが好きで、バスに乗るときはこれが見える位置に座るのが楽しかった。曲がり終えると突然魂が抜けたようにパタンと下がるが、キチンと下がらずに1cmぐらいはみ出てるのを見るのも何故か好きでした。
by Detachment801
| 2009-06-03 07:36
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