旧車 パトカー 街の写真、食べ歩きから不要情報までというブログでしたが2014年に横浜に転居直後に癌発症、その後転移が見られ、現在も療養中。そのため内容がクルマに限らず身近なエリアと話題主体になっています。
by Detachment801
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戦前の日産車 ダットサン フェートン

普段こんな車に路上で遭遇する事がないのでつい何枚も撮影してしまう。
1930年代のダットサンは思いのほか愛好者が多く、こうしたイベントでは必ず見かけます。
ちゃんとナンバー付きですから車検も通していらっしゃるのでしょう。70年も前の車だと思いますので並々ならぬ苦労が伺えます。
戦前の日産車 ダットサン フェートン_f0145372_7155531.jpg

カタカナでダットサンと書いてあるエンブレムは七宝焼と思われる。
戦前の日産車 ダットサン フェートン_f0145372_7161332.jpg

ナンバーに地名表記がないのは昭和三十年代の東京陸運局管轄である。
その他の地域は基本的に県名の漢字一文字が表記されていたので、神奈川県の場合だと「神5」となる。
その頃の東京だけ地名表記がなくていいのは英国の切手に国名表示がないのと同じですね。
戦前の日産車 ダットサン フェートン_f0145372_7163244.jpg

ちょっとジープに似ていると思うが、ジープが1940年代からの基本スタイルを継承しているためそう見えるわけです。
ほとんど軽自動車並みのサイズだ。当時の日本人は平均身長が五尺(150cm)と言ったそうですからこの程度のサイズになったのでしょうが、今の目で見ると本当に小さい車です。
戦前の日産車 ダットサン フェートン_f0145372_7175763.jpg

50歳以上の方なら記憶の中に残っているかもしれない方向指示器。通称は「アポロ」ですがこれはメーカーの名前で正式名は「セマフォー」ですが、実際にセマフォーなんてしゃれた予備かたしているひとはほとんどいませんね。
私は子供の頃、この中からオレンジの矢羽がさっと出てくるのを見るのが好きで、バスに乗るときはこれが見える位置に座るのが楽しかった。曲がり終えると突然魂が抜けたようにパタンと下がるが、キチンと下がらずに1cmぐらいはみ出てるのを見るのも何故か好きでした。
戦前の日産車 ダットサン フェートン_f0145372_7181212.jpg

by Detachment801 | 2009-06-03 07:36
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