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カテゴリ:中華民国( 1 )

「無国籍」 陳天璽 著

BOOK-OFFで目に留まった「無国籍」の文字。
パラパラとめくると何枚かの写真、そして古い運転免許証の写真には国籍:無国籍とある。そのような免許証の存在は全く知らなかった。著者は若い女性です、と言うことは、現在、我々が生きているこの日本での出来事ではないか!
すぐ購入してコメダ珈琲でひたすら読む。その内容はあまりにも重いのだが、悩みながらとにかく前進する彼女の生き方には心を打たれます。

1971年、横浜中華街に中華民国の華僑の娘として生まれた彼女は、中華人民共和国との日中国交回復という、日本国内では祝賀ムードの中、中華民国とは国交断絶と言う日本政府の決定に、共和国人にも、日本人にもなることはない、という父親の決定で一家は国籍を失います。
ある日、両親につれられ彼女が海外に行ったとき、台湾の戸籍をもつ両親と違い日本生まれの彼女だけは再入国許可を忘れ、空港から出られなくなる恐怖の体験をするに至ります。

中学までは近所の中華学院に通うが、常に付きまとう日本人からの冷たい目、「わたしはなぜここにいるの」「自分を受け入れてくれるところが無い」と感じる毎日。華僑の若者の中には激しい就職差別に会い、米国に移住するものも多い中、父は日本の高校、大学に行くことを強く勧め、日本の高校に通い、そして国際関係学類のある筑波大学に推薦入学を果たす。
学内ではひたすら慕ってくれ「何人だって構わない」といってくれる日本人の男子が現れ、支えてくれるようになり充実した毎日ではあった。

そして初めての留学。そのころ彼女にとって最大の難問は「あなたはどこから来たの」だった「I'm Chinese」と答えれば中国の事を聞かれ、満足に答えられず、と言って日本人とは言えない。
そんな日々を過ごす時ドイツ人と黒人とのハーフの男子から影響を受け「私は日本で生まれた中国人」と言えるようになる。

そのことが彼女に新たな出会いを与えてくれた。ずっと日本人と思っていた日本からの留学生アサコから「私は在日コリアンなの、高校まで親も教えてくれなかった、」知ってからずっと嘘をついて生きているような後ろめたさを感じてアメリカ留学を決意、アメリカなら隠さず生きてゆけるはず、ところがここでは韓国から来た留学生が多く「I'm Korean」という事も出来ないギャップに苦しんでいると言うのだ。

はじめて知った日本国内でも疎外感を持つ人々。彼女が日本国内での国際問題をテーマにしだした瞬間だった。

そして卒業後、「無国籍」と言うことで国連職員にもなれず。海外に行くたびにあまりにも多くの書類と煩雑な手続き、帰化を考え出す彼女、しかし帰化は絶対に認めず激怒する母との葛藤。

そして、帰化申請が認められた日、彼女はそれまで疎ましく思っていた外国人登録証との別れを惜しむという感覚を持つのです。これは本当に経験しないとわからないアイデンティティーというものの複雑な思いを表しているのでしょう。

この限られたスペースでは全てを語れません、いまも約1500人が国内で無国籍のまま、普通の日本国籍を持つ人にとっては当たり前のことが当たり前に出来ない疎外感の中で暮らしていること。この本はそういう一人の女の子が世の中に飛び出ていき、さまざまな壁にあたり、たくさんの人に出会い、恋して、成長していく、苦しく、熱く、素晴らしい内容です。

日本とはなにか?日本人とは?日本の社会とはなにか?知らずに毎日当たり前に生きている我々こそ、知らねばならぬ内容です。ぜひ一読をすすめます。

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by Detachment801 | 2013-05-31 06:40 | 中華民国 | Comments(5)