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鳩の街からスカイツリーへ。
土曜日の午後でもシャッターを下ろしたままの店も多い。
これは綺麗に残っている。カフェー建築というよりもダイナー風だ。 五十数年前、永井荷風や吉行淳之介など無頼の徒であった作家たちが歩いた路地 そして、身を売らねば生きられなかった過酷な運命の女たちはどのような思いでここを歩いたのであろうか、21世紀になったいまも、ここにはさまざまな情念が渦巻いているようにも感じられた 燃え落ちた建物の脇を自転車が行き来する。消防車も入れぬようなこの街を赤く染めた炎を想像すると、映画「吉原炎上」で病に狂った花魁を演じた西川峰子が頭をよぎる。あれはすごい映画だった。 猫の額ほどの公園に半ばオブジェとして残された井戸は水を汲むことも出来る 帰り道、路地の向こうに神社、手前の飲み屋は・・・お蝶か・・・。 かろうじて薬局とわかる 芸妓さんも歩く街角 曳船でヴァンプラを見た どこからも見えるスカイツリーは思ったよりも数段大きかった その足元は観光客で一杯、TVクルーも出ていて家族にインタビューなどしていた。これは27日の撮影だが、29日には東京タワーを抜いて日本一になったそうだ。つまりこの写真は、まだ日本一ではない時代のスカイツリーということになる。「三丁目の夕日」の影響か、未完成のタワーを皆喜んでいるようだった
by Detachment801
| 2010-03-31 01:57
| 赤線跡
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